長崎港でのしらせ一般公開の紹介

隅田祥光(第46次南極観測隊・地学、長崎大学教育学部)

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長崎水辺の森公園埠頭に停泊した「しらせ」

 平成29年9月18日の敬老の日、南極観測船「しらせ」の一般公開(長崎水辺の森公園埠頭)に合わせ、南極観測の社会的な理解と認知の向上を目的に、日本極地振興会から委託を受け、南極・北極関連の書籍、カレンダーなどの販売活動を行いました。

 当初、「しらせ」の一般公開は9月16日から18日の3日間実施される予定で、市内、町内の各所に、その宣伝のためのポスターが貼られていました。しかし,台風18号が九州北中部に到来したため、9月15日に入港後、16日の午後に離岸し、17日の夕刻に再度入港となり、しらせの一般公開は、16日の午前(雨天)と18日のみ、販売活動は18日のみになりました。このため18日は,公開を待ちかねた多くの見学者が訪れ、艦内は受付開始の10時から16時過ぎまで大変な賑わいを見せていました。

 日本極地振興会の販売ブースは,海上自衛隊関連の販売ブースの並びの端の格納庫の入口あたりに設けられ、飛行甲板に上がった人がまずそこに訪れるという絶好のポジションでした。ただし、当日は台風が去った後の晴天で、日差しが強く猛暑となり、日焼け止め対策やこまめな水分補給が必須でした。さらに,販売活動は2名で行いましたが休む暇はほとんどなく、大変な忙しさの中、昼食は販売対応をしながらシリアルバーをかじって済ましたほどでした。

 販売活動を実施しながらも、来艦者からは南極や南極観測に関する質問が多数あり、南極観測に対する関心の高さを感じました。丁度、販売担当者はいずれも国立極地研究所の元職員であったため、ある程度、満足して頂ける回答が出来たかと思っております。その他、特に私から誘った訳ではありませんが、家族連れの職場の関係者、しらせで一緒だった元観測隊員の方、海上自衛隊の方も訪れていた様子が確認できました。

 販売品の中での売れ筋は、一番が、南極フィギュアが入ったガチャガチャ(ただし,つかみ取り)で、多くの子供やコレクターの方に購入していただき、午後2時過ぎには用意していた全ての在庫を売り尽くしたほどでした。そして,次の売れ筋は、しらせ・昭和基地・ペンギンが写った4枚セットのクリアファイルと、2018年の南極カレンダーでした。また,ほとんど売れないだろうと予想していた1冊2000円の南極大陸の地図(地形図)や、極地(特集「南極授業」)も,ある程度人気がありました。特に、地形図は小学校の自由研究にと、子供が親にねだる姿や、若い女性の方がさっと買っていく姿がとても印象に残りました。

 このような活動を通じ、地道に南極観測に関する社会的な発信活動を行い続けることの大切さを感じました。また、南極観測を通じた子供達への教育的な効果や展開も、さらに探っていける可能性を感じることもできました。販売活動は非常に大変でしたが、このような機会を設けて頂いた日本極地研究振興会の方々に感謝申し上げます。

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一般公開の準備(来艦者用タラップの設置)の様子
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長崎港でのしらせ一般公開のチラシ
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