2020.07.27メルマガ第22号が発行されました

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■メールマガジン第22号が発行されました。
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=11110

1番目の記事は、理事長交代のお知らせです。令和2年7月2日付で吉田榮夫が理事長を辞任し顧問に就任し、同日付で、福西浩(前常務理事)が理事長に就任しました。辞任しました前理事長のご挨拶と新理事長のご挨拶をホームページに掲載しました。今後とも財団一同業務に全力を尽くす所存でございますので、引き続きご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2番目の記事は、本年度から始まったジュニア会員制度(高校生以下)のお知らせです。ジュニア会員となって、極地の最先端のサイエンスや極地で活躍する人々の行動力と知的好奇心を学んでください。ジュニア会員の年会費は維持会員の半額の年2000円であるだけでなく、財団のSDGs・ESDのために開発しました各種の教材を無料で進呈します。また極地の科学や極地に関する様々な質問に専門家が回答するなど数々の特典があります。申し込みはホームページからお願いします。

3番目の記事は、2021年版南極カレンダーのご案内です。南極観測事業から得られた成果を広く社会に普及啓発するための事業の一環として、毎年「南極カレンダー」を作成し、販売しています。南極探検・観測の長い歴史の中の特筆すべき出来事が、その起こった月日に記載されており、また各月の写真についての解説も最後のページにあり、カレンダーを見ながら南極について楽しく学ぶことができます。2021年版は、各月の写真に第60次および第61次南極地域観測隊の隊員が撮影した最新の写真を使用して、南極地域観測隊の活躍と南極の自然の驚異をお届けします。ぜひご活用ください。ホームページからお申込みください。

4番目の記事は、ESD副読本・学習プログラム「南極・北極から地球の未来を考える」事業の紹介です。ESD(持続可能な開発のための教育)はSDGs達成の担い手を育む教育です。本年度から始まる新学習指導要領では、その前文と総則に「持続可能な社会の創り手となる」との一文が初めて入り、日本の教育目標になりました。当財団の「南極・北極から地球の未来を考えるESD副読本と学習プログラムの開発」が令和元年度の文部科学省ユネスコ活動費補助金事業に採択され、中学生用のESD副読本および学習プログラム「南極・北極から地球の未来を考える」を刊行しました。本年度は小学生用の教材を開発します。ご購入はホームページからお願いします。

5番目の記事は、国立極地研究副所長の榎本浩之さんの「北極域研究加速プロジェクト(ArCS II)の開始」です。現在、北極域は海氷や氷床の融解によって温暖化が加速しており、地球全体の気候変動に大きな影響を及ぼし始めました。また、北極海の海氷の急激な減少によって北極航路や資源の利用が始まっています。国際的に北極研究の重要性が認識され、我が国でもArCS(北極域研究推進プロジェクト)が2015年9月から2020年3月まで実施されましたが、社会との連携を重視したより大型のArCS II(北極域研究加速プロジェクト)が2020年6月1日にスタートしました。このプロジェクトのリーダーである榎本浩之さんが計画全体をわかりやすく解説します。

6番目の記事は、アラスカ大学フェアバンックス校教授の吉川謙二さんの「北極大学の取り組み」です。北極大学とは、アラスカ大学、オタワ大学、オスロ大学、ストックホルム大学、ロシア連邦大学など北極地域の大学と研究機関が協力しあってネットワークを作っている組織です。オブザーバーとして中国、韓国、日本(北海道大学)も参加しています。サマースクールやワークショップが開催され、自由に参加することができます。北極に関して様々な分野が学べるネットワーク大学として注目されています。

7番目の記事は、写真家でツアーガイドもされている八重樫あゆみさんの「アラスカから届ける、太陽活動停滞期のオーロラ」です。オーロラに惹かれ、2007年よりアラスカへ通い始め、2014 年にアラスカ州フェアバンクスに移住され、現在は二児の母として子育てに奮闘しながらオーロラの写真を撮り続けておられます。昨年と今年は太陽黒点数が最小となる太陽活動極小期ですが、いろいろなタイプのオーロラが出現しています。素晴らしい写真をお楽しみください。

8番目の記事は、当財団の理事長で東北大学名誉教授の福西浩さんのサイエンスシリーズ「オーロラから宇宙環境を知る第1回:太陽黒点11年変動とオーロラ活動」です。太陽黒点数の11年周期変動と太陽活動極大期・極小期の関係、太陽活動とオーロラの関係などについてわかりやすく解説します。このサイエンスシリーズでは、オーロラに関係した様々な話題を取り上げ、オーロラの謎に迫ります。お楽しみください。

9番目の記事は、第61次南極地域観測隊の夏隊で野外観測支援を担当された赤田幸久さんの「セール・ロンダーネ山地 地質調査チーム 写真日記」です。赤田さんは信州・安曇野在住の山岳ガイドとして活躍されておられ、南極地域観測隊には49次(越冬)、53次(夏)、54次(夏)、57次(夏)、59次(越冬)、61次(夏)に参加しされました。今回は、南アフリカのケープタウンからドロムラン航空機を利用してノボラザレフスカヤ基地を経由してプリンセス・エリザベス基地(ベルギー)に入り、準備を整え、11月下旬からセール・ロンダーネ山地中央部で約1か月のキャンプ生活をしながら地質調査を支援されました。素晴らしい山岳や氷河の写真をお楽しみください。

10番目の記事は、株式会社ミサワホーム総合研究所の南極研究プロジェクトに所属され、第60次南極地域観測隊越冬隊で建築・土木を担当された小山悟さんの「昭和基地での建設作業風景:2018年12月~2019年12月」です。南極昭和基地には現在66棟の建物と多くの観測・運営設備が設置されており、新しい建物・設備の建設に加え、これまでに建設された建物・設備の修理・保守作業もあります。夏期建設作業も限られた人数で実施しなければならず、様々な工夫が必要です。その様子を伝えます。

最後は、シリーズ「南極観測隊の生活を支える技術」第22回で、「内陸の前進拠点・みずほ基地 (その2、15次隊から20次隊までの活動)」です。元国立極地研究所技術職員の石沢賢二さんが、日本隊として初めての内陸拠点である「みずほ基地」が厳しい環境下、少人数でどのように維持されたのかを紹介します。

 

○メールマガジン第22号目次

1.理事長交代のお知らせ 

2.ジュニア会員制度のお知らせ

3.2021年版南極カレンダーのご案内

4.ESD副読本・学習プログラム「南極・北極から地球の未来を考える」のご紹介 

北極域研究加速プロジェクト(ArCS II)の開始

  榎本浩之(国立極地研究所 教授)

6.北極大学の取り組み

  吉川謙二(アラスカ大学フェアバンックス校 教授)

7.アラスカから届ける、太陽活動停滞期のオーロラ

  八重樫あゆみ(写真家・ツアーガイド)

8.サイエンスシリーズ「オーロラから宇宙環境を知る」第1回

  太陽黒点11年変動とオーロラ活動

  福西 浩(東北大学名誉教授)

9.セール・ロンダーネ山地 地質調査チーム 写真日記

  赤田幸久(第61次南極地域観測隊 夏隊 野外観測支援)

10.昭和基地での建設作業風景:2018年12月~2019年12月

  小山 悟(株式会社ミサワホーム総合研究所 南極研究プロジェクト、第60次南極地域観測隊越冬隊 建築・土木担当)

11.シリーズ「南極観測隊の生活を支える技術」第22回

  内陸の前進拠点・みずほ基地 (その2、15次隊から20次隊までの活動)

  石沢 賢二(元国立極地研究所技術職員)

 

■2021年版南極カレンダーのご案内

南極観測事業から得られた成果を広く社会に普及啓発するための事業の一環として、毎年「南極カレンダー」を作成し、販売しています。南極探検・観測の長い歴史の中の特筆すべき出来事が、その起こった月日に記載されており、また各月の写真についての解説も最後のページにあり、カレンダーを見ながら南極について楽しく学ぶことができます。2021年版は、各月の写真に第60次および第61次南極地域観測隊の隊員が撮影した最新の写真を使用して、南極地域観測隊の活躍と南極の自然の驚異をお届けします。ぜひご活用ください。

・名入れサービス:50部以上ご購入の場合は、追加料金なしで名入れサービスをいたします。企業名とロゴが表紙と1~12月のすべてのページの下に印刷されます。

詳しくはホームページをご覧ください。

http://kyokuchi.or.jp/?page_id=11700

 

■維持・賛助会員およびジュニア会員募集

http://kyokuchi.or.jp/?page_id=31(入会のご案内)

南極・北極域を活動対象とした唯一の公益法人として、南極と北極の総合誌「極地」の発行、メールマガジンの発行、最新の南極・北極地図の刊行、「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」の開催、「南極・北極から地球の未来を考えるSDGs/ESD事業」の推進、講演会シリーズの開催、各種イベントの開催、南極観測船・砕氷艦しらせ一般公開での広報活動など広範囲な活動を展開しています。

これらの活動は会員の皆様のご協力とご支援によって行われています。当財団の活動にご理解とご賛同をいただき、ぜひ入会くださるようお願い申しあげます。

会員には維持会員、ジュニア会員(高校生以下)、賛助会員の種別があります。

〇維持会員 年会費 4,000円

当財団の事業目的にご賛同し、維持会費を納める個人で、年2回発行の定期刊行物「極地」の配布、メールマガジンの配付、南極地図・北極地図や各種冊子の割引販売、講演会等の情報提供等のサービスがあります。会費は会誌「極地」の発行や各種情報提供サービスに使用します。

〇ジュニア会員(高校生以下) 年会費 2,000円

今年度から始まった新しい制度で、極地の最先端科学と極地で活躍する人々の行動力や知的好奇心を学んでもらい、科学好きな小中高校生を育てることを目的としています。

財団が開発しました各種の教材を無料で進呈します。またジュニア会員からの極地の科学や極地に関する様々な質問に専門家が回答します。

〇賛助会員 年会費(1口年額)10,000円

当財団の事業目的にご賛同し、賛助会費を納める法人または個人で、維持会員と同じサービスの提供があるほかに、会費は当財団への寄付金として扱い、税法上の優遇措置が適用され、個人につきましては所得税の控除が、法人様の寄付につきましては法人税の控除が受けられます。会費は研究者助成、教育者助成、研究成果普及、小中高教育支援、各種情報提供サービス等に使用します。

〇入会時の特典

(1)入会時に南極出版物などの進呈

(2)年2回発行の定期刊行物「極地」の無料配布

(3)財団が不定期に発行する地図、印刷物などの無料配布ならびに財団発行の単行本、写真集などの割引販売

(4)当財団のメールマガジンの配布サービス

(5)南極・北極に関する講演会、シンポジウム、トピックスなどの最新情報の提供

入会のお申し込みは、当財団のホームページのバナー「入会のご案内」(http://kyokuchi.or.jp/?page_id=31)からお願いします。

 

■「南極・北極から地球の未来を考えるSDGs/ESD事業」のご案内

2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」は、持続可能な世界を実現するために経済、環境、社会、教育などのあらゆる課題の解決を目指しており、我が国でも経済界や地域社会などほぼすべての分野でSDGsへの取り組みが始まっています。SDGs達成のためにはそれを担う人材の育成が緊急の課題となっており、文部科学省は新規事業として2019年度からユネスコ活動費補助金事業として、「SDGs達成の担い手育成(ESD)推進事業」を始めました。

本財団がこのSDGs/ESD推進事業に申請しました「南極・北極から地球の未来を考えるESD副読本と学習プログラムの開発」が2019年度および2020年度事業として採択になり、ワーキンググループを立ち上げ、国立極地研究所と連携して事業を進めています。2019年度は中学生用のESD副読本「南極・北極から地球の未来を考える」とそれを用いた授業を実践する学習プログラム冊子を作成しました。2020年度は小学生用のESD副読本と学習プログラムを開発します。

完成したESD副読本と学習プログラムを教育委員会(都道府県、市町村)およびESD活動支援センターと連携して全国の小・中学校に提供します。また授業実践のために極地経験者を外部講師として派遣します。

 

■「南極・北極から地球の未来を考えるSDGs/ESD事業」へのご支援のお願い

本事業で開発しますSDGs/ESD教材を全国の小中学校に提供するために皆様の暖かいご支援をよろしくお願い申し上げます。ご寄付は当財団のホームページの「ご寄付のお願い」(http://kyokuchi.or.jp/?page_id=33)からお願いします。寄付は税法上の優遇措置が適用され、個人につきましては所得税の控除が、法人様の寄付につきましては法人税の控除が受けられます。

また、当財団の会員にご加入くださり、ご支援くださいますようお願い申し上げます。会員入会は当財団のホームページの「入会のご案内」(http://kyokuchi.or.jp/?page_id=31)からお願いします。

 

■「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」開催申し込みのご案内

2018年度と2019年度にJKA 補助事業「青少年の健やかな成長を育む活動」に採択され、小・中学生向けの「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」事業を始めました。

教材として冊子「南極・北極から学ぶ地球環境変動」、南極・北極地図、DVD「南極・北極から学ぶ地球の温暖化」等を制作しました。これらの教材を用いて南極・北極で活動した経験がある様々な職種の専門家が講師となって全国の小・中学校で教室を開催します。持続可能な開発目標(SDGs)達成の担い手を育てる教育(ESD)に寄与する先導的な取り組みとして推進します。

この教室の開催を希望される方はホームページのバナー「地球環境変動」からお申し込みください。

http://kyokuchi.or.jp/?page_id=8115

 

■「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」へのご支援のお願い

「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」を全国で開催するためには、教材費や講師派遣費用として毎年500万円程度が必要となります。皆様の暖かいご支援をよろしくお願い申し上げます。ご寄付は当財団のホームページの「ご寄付のお願い」(http://kyokuchi.or.jp/?page_id=33)からお願いします。寄付は税法上の優遇措置が適用され、個人につきましては所得税の控除が、法人様の寄付につきましては法人税の控除が受けられます。

また、当財団の賛助会員にご加入くださり、ご支援くださいますようお願い申し上げます。賛助会員入会は当財団のホームページの「入会のご案内」(http://kyokuchi.or.jp/?page_id=31)からお願いします。

 

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公益財団法人日本極地研究振興会
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