第62次南極地域観測隊は「しらせ」による昭和基地無寄港往復航海を計画通り実施し、夏期計画も無事完遂して現在31名の越冬隊が通年観測に従事しています。国立極地研究所と当財団とが連携して実施してきた、「教員南極派遣プログラム」も取り止めとなりましたが、本号の特集ではこのプログラムで観測隊に参加した教員や、博物館から参加した学芸員の方々に寄稿いただき、これまでの10年余の実績を学校や社会教育の現場でどのように活かしているかをご紹介いただきました。 また、昨年度新たに設けたジュニア会員向けに「極地への夢」、「極地のふしぎ」の連載を始めました。今後、極地で活躍している多様な方々にお願いし、ご自分の極地への夢について執筆いただきます。また、極地の自然現象をわかりやすく解説します。事務局では記事へのご感想をお待ちしています。 |
第57巻第1号(通巻112号)目次
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巻頭言
SDGsの担い手を育てる南極と北極・・・・福西 浩
特集「南極観測と教育現場のかかわり」
特集を編集してみて・・・・岩坂泰信
「教員南極派遣プログラム」の参加から「教育」への展開
−学校教育や社会教育に「南極での体験」をどう生かすのか− ・・・・森田好博
子どもたちに教員南極派遣プログラムの成果を還元するための取組|
~‘探究的な学び’を通して~ ・・・・生田依子
南極にハマった先生 ・・・・東野智瑞子
南極観測と教育・生涯学習 ・・・・ 小塩哲朗
南極観測船「ふじ」の活動と教育
―学校教育や社会教育に及ぼす「知らなかった世界」のちから―
・・・・岩坂泰信・加藤浩司・山口真一
科学トピックス
巨大な波が支配する金星大気 ・・・・田口 真
マッドボイルの植生が語ること・・・・小林 真
ジュニア会員向け
「極地への夢 (1)」少年の日の憧れを実現した出会・・・・山岸久雄
「極地への夢 (2)」気象観測を継続しデータを世界に発信する ・・・・松原廣司
「極地のふしぎ 第1回」
オーロラのふしぎ ~オーロラはなぜ南極と北極に現れるのか~ ・・・・福西 浩
北極観測
北極研究加速プロジェクトArCS IIの開始 ・・・・榎本浩之
南極観測
ウェッデルアザラシの越冬生態の調査・・・・ 國分亙彦
極地探検史
経度をめぐる物語
-南極領有権からシャックルトンの生還まで― ・・・・石沢賢二
トピックス
南極・・・・・石沢賢二
北極・・・・・矢吹裕伯
科学館探訪
「世界の水月湖」年縞を展示する福井県年縞博物館 ・・・・北川淳子
追悼記事
柴田鉄治さんを悼む ―第47次隊での柴田さん― ・・・・白石和行