■メールマガジン第12号が発行されました。
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=6096
1957年1月に開設された南極・昭和基地は年々拡大し、南極大陸の中でも最大規模の通年観測基地への発展しました。毎年新たな南極地域観測隊が昭和基地に派遣され、基地の諸設備の整備・維持と調査・観測・研究活動が継続して実施されています。
こうした活動は多くの企業の不断の努力によって支えられています。このことを広く社会に知ってもらうために今回のメールマガジンからシリーズ「日本の南極地域観測事業を支える企業たち」を始めます。内容は、昨年11月に南極に向けて出発した第59次南極観測隊員へのインタビューと企業紹介です。
1番目の記事は、シリーズ第1回「ミサワホーム株式会社~昭和基地で建物をつくる」です。昭和基地で2階建ての「基本観測棟」を建設する仕事を紹介します。
2番目の記事は、シリーズ第2回「株式会社KDDI~昭和基地のインテルサット衛星通信とLANを守る」です。昭和基地と日本との衛星通信や昭和基地内のLANについて、その整備とメンテナンスの仕事を紹介します。
3番目の記事は、シリーズ第3回「株式会社関電工~昭和基地の電力設備を担う」です。昭和基地の電力設備の整備とメンテナンスの仕事を紹介します。
4番の記事は、シリーズ「極地からのメッセージ」第10回「減りゆくグリーンランド氷床の謎に迫る~国際共同掘削プロジェクトEGRIPを訪れて」で、朝日新聞社会部記者の中山由美さんが気候変動のメカニズムを解明するための最新の国際プロジェクトを紹介します。
5番目の記事は、シリーズ「南極・北極研究の最前線」第11回「中央ドローニングモードランド、基盤岩体区分について」で、琉球大学教育学部教授の馬場壮太郎さんが地質調査によって明らかになった南極大陸の基盤年代について紹介します。
6番目の記事は、シリーズ「南極観測隊の生活を支える技術」第12回「内陸氷床上基地の高床式建物とその維持―その1 雪による埋没との闘い」で、国立極地研究所極地工学研究グループの石沢賢二さんが、南極大陸内陸部の雪面にどのようにして建物が建設され、どのようにして維持されているかを紹介します。
7番目の記事は、元朝日新聞社会部記者の柴田鉄治さんの「南極観測と朝日新聞その11」で、第7次南極地域観測隊の同行記者として新観測船「ふじ」で昭和基地を到着し、閉鎖されていた建物の中に入った様子や極点旅行用の大型雪上車の陸揚げの様子を語ります。
○メールマガジン第12号目次
1.シリーズ「日本の南極地域観測事業を支える企業たち」第1回
ミサワホーム株式会社~昭和基地で建物をつくる~
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=6109
第59次南極地域観測隊員インタビュー
夏隊員 坂下 大輔、後閑 洋希 越冬隊員 佐藤 啓之
2.シリーズ「日本の南極地域観測事業を支える企業たち」第2回
KDDI株式会社~昭和基地のインテルサット衛星通信とLANを守る~
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=6155
第59次南極地域観測隊員インタビュー
越冬隊員 齋藤 勝
3.シリーズ「日本の南極地域観測事業を支える企業たち」第3回
株式会社関電工~昭和基地の電力設備を担う~
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=6170
第59次南極地域観測隊員インタビュー
越冬隊員 内山 宣昭 夏隊員 松嶋 望
4.シリーズ「極地からのメッセージ」 第10回
減りゆくグリーンランド氷床の謎に迫る
~国際共同掘削プロジェクトEGRIPを訪れて~
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=6185
朝日新聞社会部記者 中山由美
5.シリーズ「南極・北極研究の最前線」第11回
中央ドローニングモードランド、基盤岩体区分について
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=6196
琉球大学教育学部教授 馬場壮太郎
6.シリーズ「南極観測隊の生活を支える技術」第12回
内陸氷床上基地の高床式建物とその維持
その1 雪による埋没との闘い
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=6213
国立極地研究所極地工学研究グループ 石沢 賢二
7.シリーズ「南極観測隊エピソード」第11回
南極観測と朝日新聞その11
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=6105
元朝日新聞社会部記者 柴田鉄治
■南極&北極の魅力講演会シリーズのご案内
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=4013
地球上で最も原生的自然環境が残された南極や北極。最近、南極や北極を訪れる観光客が急増しています。そこで南極・北極の自然に関心がある方や南極・北極を訪れてみたいと考えておられる方を対象にした講演会シリーズを隔月で開催しています。
第15回は、「極地の気象と気候」というテーマで、2018年3月17日(土)10時00分~12時10分に日本印刷会館(中央区新富町)で開催されます。国立極地研究所の冨川喜弘さんが、「南極大気観測・研究の最前線」というタイトルで、オゾンホールなど激変する南極大気環境に迫ります。また国立極地研究所の山内恭さんが、「地球温暖化の中の南極・北極」というタイトルで、極地で増幅された形で進行する温暖化とその日本への影響をやさしく解説します。
南極・北極の気象と気候に関する最新情報が得られる貴重な機会です。ぜひおいでください。お申込みはホームページのバナー「南極&北極の魅力講演会」で受け付けています。
テーマ |
開催日 |
講演タイトル |
講師 |
第15回
極地の気象と気候 |
平成30年
3月17日(土) |
南極大気観測・研究の最前線 |
富川 喜弘
(極地研究所准教授) |
地球温暖化の中での南極・北極 |
山内 恭
(国立極地研究所名誉教授) |
第16回
南極観測隊のしごと |
平成30年
5月19日(土) |
オーロラ観測と生活 |
梅津 正道
(第57次越冬隊) |
設営と生活技術の変遷 |
石沢 賢二
(国立極地研究所技術職員) |
第17回
極地の生き物の不思議 |
平成30年
7月7日(土) |
南極のアデリーペンギンを追いかける |
塩見 こずえ
(国立極地研究所助教) |
南極の海氷と動物たち、そして地球温暖化
ー地球の未来 |
内藤 靖彦
(国立極地研究所名誉教授) |
第18回
オーロラの謎と魅力 |
平成30年
9月8日(土) |
古文書から読み解く江戸時代のオーロラ |
岩橋 清美
(国文学研究資料館准教授) |
オーロラ観光の魅力 |
福西 浩
(東北大学名誉教授) |
■南極と北極の総合誌『極地』106号(オールカラー印刷)を平成30年3月に刊行予定です
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=3031
『極地』106号では特集として50ページにわたる「オーロラの謎と魅力」が掲載されます。
オーロラに魅せられた9人の著者たちが様々な立場からオーロラの謎と魅力を語ります。ぜひお楽しみください。
1.「オーロラの謎と魅力」まえがき 片岡龍峰(国立極地研究所准教授)
2.人生をかけてオーロラを追う 八重樫あゆみ(写真家)
3.オーロラの調べ KAGAYA(プラネタリウム映像クリエーター・CG作家)
4.江戸時代の人々が見たオーロラ 岩橋清美(国文学研究資料館特任准教授)
5.オーロラ爆発(回想)赤祖父俊一(アラスカ大学国際北極圏研究センター名誉教授)
6.地球のてっぺんからオーロラを見る 細川敬祐(電気通信大学情報理工学研究科准教授)
7.オーロラに魅せられてー4度の南極・昭和基地での宙空圏観測を振り返るー梅津正道(第32次、48次、50次、57次南極越冬隊員)
8.惑星や月のオーロラから分かること 垰 千尋(情報通信研究機構電磁波研究所研究員)
9.オーロラ観光の楽しみ方 福西 浩(東北大学名誉教授)
定価は「本体1000円+税」です。(公財)日本極地研究振興会の会員の皆様には無料で送付しますが、会員でない方は当財団のホームページからご購入できます。
■「新南極大陸地図」の刊行
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=210
南極研究科学委員会(SCAR)の最新デジタルデータベースを用いて1000万分の1の新しい「南極大陸地図」を作成し刊行しました。100メートル間隔の等高線、高精度の露岩地域の表示など、南極大陸の地形構造が鮮明に表現されています。また、現在の南極大陸のすべての科学観測基地・拠点、飛行場、歴史的な観測基地の合計111か所が記載されています。
定価は「本体2000円+税」です。
ホームページのバナー「出版物・地図」から購入できます。ぜひご利用ください。
■2018年版南極カレンダーのご案内
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=5459
当財団では、南極探検・観測の歴史と南極観測事業から得られた研究成果を広く社会に知ってもらうために、探検・観測・研究上の重要な出来事を記載した南極カレンダーを毎年制作しています。
2018年版は、第57次および第58次南極地域観測隊の隊員が撮影した最新の写真を使用して、南極観測隊の活躍と南極の自然の美しさをお届けします。写真で見られる自然現象や南極地域観測隊の活動に関するわかりやすい解説記事も掲載しています。
定価は1部1,000円(税込)です。ホームページのバナー「南極カレンダー」から購入できます。ぜひご活用ください。
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公益財団法人日本極地研究振興会
メールマガジン係
info@kyokuchi.or.jp
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