南極と北極の総合誌「極地」

南極地域と北極地域は、科学の面だけでなく、経済活動や観光などでも世界の関心が高まっています。南極・北極での最近の新しい動きをわかりやすく伝えるために、『極地』を2016年9月号(通巻103号)から一般向けの「南極と北極の総合誌『極地』」にリニューアルしました。また、2017年3月号(通巻104号)からは、毎号「特集」ページを企画しています。極地の自然と環境、その中で展開される研究・教育活動を中心に、経済活動、環境保護活動、国際関係、生活、観光、冒険・探検、歴史、極地に関連した書籍や人物の紹介など幅広い情報を掲載しています。オールカラー印刷で、図や写真が豊富で、視覚的にも楽しめる雑誌です。

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特集企画として「南極観測隊の通信、ネットワークの変遷」を取り上げました。今ではインテルサット衛星の専用回線により、観測データの伝送、インターネット常時接続、テレビ電話等が可能になりました。2018年には伝送スピードが4MBpsへと増速され、昭和基地での生活に、短波通信のみだった1981年までとは天と地ほどの違いを感じます。研究者にとって最新の論文が入手でき、論文投稿さえも可能になり、国内の研究室にいるかのように錯覚するほどです。しかし、厚い扉の外に一歩出ると-30度だったり、時にはブリザードが襲来する南極の自然は昔と変わらず、かえって不用意に外に出る危険が高まっているとも言えます。一方、世界的なコロナ禍の中、20カ国以上の研究者が交代しながら、砕氷観測船を1年間以上北極海の氷原に閉じ込めたまま、氷上観測を続けた北極海横断観測プロジェクト(MOSAiC)に参加した研究者の報告も掲載しました。事務局では記事へのご感想をお待ちしております。

第57巻第2号(通巻113号)目次

巻頭言

 単独行から社会につながる冒険へ

福西 浩

特集「南極観測隊の通信、ネットワークの変遷」

 特集企画「南極観測隊の通信、ネットワークの変遷」
 の編成にあたって

久保田 実

 昭和基地の通信、ネットワークの変遷                      

岡田雅樹

 短波通信の時代                           

山岸久雄・増田 博

 インマルサット衛星通信の時代             

山岸久雄・大桃喜一郎・久保田 実

 インテルサット衛星通信元年

山岸久雄・岡部浩之・西山高雄・安彦誠一・
藤原久子・中山由美

 昭和基地ネットワークと衛星通信回線                      

岡田雅樹

 現在の昭和基地の通信、ネットワーク環境
  (第61次越冬隊に聞く)

久保田 実

 野外活動における通信(VHF、HFと、イリジウム)               

外田智千

 通信技術の革新が開いた昭和基地の遠隔医療の進歩と挑戦            

大野義一朗

 昭和基地の通信、ネットワークの今後 

濱田彬裕・佐々木貴美・中村映文

教育

 汎北極圏集落学校ベース永久凍土観測ネットワーク                

吉川謙二

 北海道における土壌の凍結深の測定を通した
  アウトリーチプログラムの実践

原田鉱一郎

科学トピックス

 宙のさえずりがつくりだす宇宙と地球のつながり

三好由純

南極観測

 「南極犬タロの思い出」_北大植物園で穏やかに過ごしていた

中村崇治郎

ジュニア会員向け

 「極地への夢 (3)」風車が開いてくれた南極への扉

中島岳人

 「極地への夢(4)」極地の研究者になってみませんか

松岡健一

 「極地のふしぎ 第2回」岩石のふしぎ
      ~岩石が語る地球の歴史~                        

本吉洋一

北極観測

 北極海横断観測プロジェクトMOSAiC計画                   

野村大樹

 ニーオルスン国際観測村に滞在して                         

松下隼士

極地探検史

 北極海航路(北東航路)に挑んだ人々 

石沢賢二

トピックス

 南極

石沢賢二

 北極

矢吹裕伯

科学館探訪

 北海道立オホーツク流氷科学センター - 流氷から極地まで -

高橋修平

追悼記事

 追悼 太田昌秀先生に導かれた我が国の北極研究

渡邉興亜

 追悼 100歳を前に楠宏先生逝く  

山内 恭

新刊紹介

日本極地研究振興会だより

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