【LP】南極点初到達のあらそい<NEW>

南極大陸が発見されたのは、今から約200年前の1820年。それから航海になくてはならない「地磁気」の問題が極探検の推進力となった。

1909年(明治42年)アメリカのロバート・ピアリーが北極点に到達したというニュースが世界に伝えられた。
これによりヨーロッパではイギリス軍人のスコットとノルウェーの探検家アムンセンが「南極点初到達」をめざし、あわただしく動き出した。
そしてもう一人。
世界では全くの無名だった日本の白瀬矗(しらせ のぶ)が名乗りをあげた。
ここでは3人の生い立ちから探検の準備、南極での行動を追います!

国立極地研究所に勤務し、南極観測隊の砕氷船および雪上車・そりでの輸送、 内陸基地の建設・運営、環境保全、再生可能エネルギーなどの分野に約35年間携わりました。越冬隊に5回、夏隊に2回参加し、いまは極地探検史について調査しています。

約100年前・・・いまほど文明が発達していない時代に、探検家たちは南極点初到達を めざしました。どのような方法で南極という過酷な環境に立ち向かったのだろうか、どうして多くの犠牲をはらってまで南極点をめざす必要があるのだろうか、一緒に考えてみましょう。

登場人物 ※クリックすると表示されます
ロバート・スコット

イギリス軍人

少年時代の夢は「海軍司令官」

13才で、海軍士官になる🚢💂 32才で、南極探検隊長に任命された。 全長52mの木造帆船『ディスカバリー号』が新たに作られ、スコットの南極探検が始まった。南緯82度まで到達したが、南極点初到達をめざすため海軍本部を辞め、2回目の探検の資金集めにかけまわった💰

1910年、石炭を燃料とする蒸気エンジンを備えた『テラ・ノヴァ号』にて2回目の航海がはじまった。ニュージーランドで19頭のポニーと33匹の犬とともに大量の石炭を船に積んだ。馬と犬は、狭い所で暴風圏の波にさらされながら南極に向かった 🐎🐶

ロアール・アムンセン

ノルウェーの探検家

探検家をめざし、訓練をつむ!

父親は世界中を巡る実業家で船長だった。幼い時から、スキーやスケートをして遊びまわっていた🎿 1888年にノルウェーの探検家ナンセンがグリーンランドの氷の台地をスキーで初横断し英雄となり17歳のアムンセンは探検家になることを心に決めた✨

ベルギーの南極探検隊に航海士として参加し、長い越冬生活を経験。「北西航路」を通過した探検で、カナダの先住民エスキモーによる犬の扱い方やアザラシの毛皮を使った装備品が優秀なことを学んだ💡

スコット隊より2か月遅れてノルウェーを出航。97匹のエスキモー犬の健康を何より気づかった。メスが子どもを産み、航海中に116匹に増えた🐶🐶

白瀬 矗(しらせのぶ)

秋田県出身の陸軍軍人

無名の日本人が南極点初到達にいどむ!

住職の長男として秋田県で生まれた。8歳のとき、寺子屋で北極の話をきき、探検家になると心に決めた。「僧侶になっては探検ができない!」と、陸軍軍人になった💂

まず、目指したのが「北極」。その前に千島探検に参加し、千島最北端の占守(シュムシュ)島で2年間の越冬生活を体験した。壊血病におかされたが、犬を食べるなどして何とか耐えて生還した。ピアリーの北極点到達のニュースを聞き、南極点制覇に目標を切り替え、短期間で準備した。しかし、スコット、アムンセンに比べ、極地経験、船の調達、装備品の確保などの面で準備不足ではあった・・・😢

国に支援をお願いしたが断られてしまう。仕方なく、小さな漁船を購入し『海南丸』と命名し1911年11月に出航した🚢

デジタルの地球儀にふれよう

※スマートフォンでみたイメージ

※パソコンでみたイメージ

動画で解説
石沢先生が、実際にGoogle Earthを操作しながらストーリーの説明をします。ここでしか聞けない旅のお話もありますので、ぜひご覧ください!
当時の映像

↑ とっても貴重な当時の映像です。時代を感じますね。

※サイレント映像なので音声は流れません。
動画:『日本南極探檢』[文部省既蔵版] 国立映画アーカイブより 1912年、Mパテー商会製作、田泉保直撮影

授業での使い方
教員のみなさまへ

Google Earthの操作は、「プレゼンテーションを開始」をクリックしたあと、「>(矢印)」を押していくだけで、あとは教材がナビゲーションいたします。

この動画は制作者が実際にGoogle Earthを操作しながら、その場面のエピソードなどをはさみながら解説していく動画となっております。 20分前後の解説動画となりますので、そのまま授業で流しながら子どもたちと一緒に操作するという使い方もできますし、 授業準備としてあらかじめ見ていただくような使い方も可能です。

ご不明点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

もっと知りたい

Google Earth教材内でご紹介している「もっと知りたい」の詳細ページです。
Google Earthをみていなくても理解できるようになっています。
こちらのページをみて興味がでたら、ぜひGoogle Earth教材ものぞいてみてくださいね!

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