喜望峰きぼうほう

1488年、ポルトガルのバルトロメウ=ディアスがヨーロッパ人として初めて到達した、アフリカ大陸南端の岬。現在の南アフリカ共和国の首都ケープタウンから約50kmのところにある。 (最南端ではない)ディアスはこの岬を発見したとき嵐に悩まされていたので、「嵐のみさき」と名付けたが、 ポルトガルのジョアン2世はここから北東に向かえばインドに到達とうたつできると考え、「喜望の岬」と改名した


まめちしき
  • みさきなのにみね
  • 喜望峰とは見ての通り日本語ですが、外国語では「Cape of Good Hope(希望の岬)」と呼ばれています。
    岬とは「海や陸地にき出した地形」をいい、峰は「高い山」という意味があります。
    実際の喜望峰は、峰ではなく岬が正しいのですが、なぜ峰という名前が使われているのでしょうか?

    色々な説がありますが・・・
    江戸時代のキリスタン禁制のころ、屋久島に上陸したイタリア人宣教師を新井白石は取り調べました。
    世界地図を指し示しながら取り調べを行い、そこで得た知識などを『采覧異言さいらんいげん』にまとめました。 その後、山村才助が『訂正増訳ていせいぞうやく 采覧異言』を完成させ、その中で「喜望峰」とやくしました。
    明治になり、福沢諭吉の著書ちょしょにも「喜望峰」と記載きさいされ、それが教科書として広く使われ、定着したようです。

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