昭和基地がある東オングル島はリュツォ・ホルム湾の入口付近にありますが、ここから外洋まで約100kmにわたって厚い定着氷に覆われています。この定着氷の広域流出が起こったのが2006年6月の第47次越冬隊の時で、その後一度も広域流出は起こらず、多年氷となって年々厚くなっていました。そのために砕氷船「しらせ」が昭和基地に接岸するのに大変苦労していました。今回の10年ぶりの自然の大変動の原因はまだ解明されていませんが、その原因を探る研究は始まっています。詳しくは当財団のメールマガジン 第2号(2015年7月1日発行)に牛尾収輝氏が書かれた「最近の南極リュツォ・ホルム湾の海氷状況~しらせ砕氷航行の厳しさの一因は多雪にあり」をご覧ください。
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また第57次越冬隊の梅津隊員から送られてきた写真は当財団のフェイスブックページに掲載されています。お楽しみください。