授賞式、受賞作品

award

🏆 授賞式(オンライン)    👑 受賞作品のご紹介

授賞式

2024年1月27日(土)に、授賞式をオンラインで開催しました。入賞した小学生のみなさんからも、コメントをいただいています。作品に対するあつい想いが伝わり、素敵な授賞式になりました。

👑 特別優秀賞(4~6年生部門での入賞)

どうしたら南極国際ステーションを作れるの?

チーム名
諫早から国際平和を!

チーム人数
5 名(小学生)、ほか協力者 4 名

メンバー
(小学生のみ掲載、以下同様)

長崎県諫早市立長田小学校 藤岡柾喜(5年)、藤岡美雨(3年)
同諫早市立上山小学校 江﨑里依沙(5年)、江﨑あいり(3年)
同諫早市立諫早小学校 井下愛(5年)

この作品は国境のない南極に宇宙と同じように国際ステーションを建設するというアイデアを出し、その具体的な方法を提案した力作です。
まず、南極が地球上でただ一つの国境のない場所で、さまざまな国の南極観測が「南極条約」という平和利用の約束により協力しあって実施され、SDGsの考えを先取りしていることを学びました。さらに、国際宇宙ステーションと比べることで、同じような取り組みが南極でもできるのではないかと思いつき、各国が基地を共有する国際南極基地を提案しています。
南極での国際協力や交流に関する調査はくわしく、的を射た分析をして実現に向けた具体的な方法まで提案されている点が高く評価され、この作品が今回の応募作品の中でもっとも優れている特別優秀賞に選ばれました。

👑 優良賞(1~3年生部門での入賞)

南極にクマはいるの?

チーム名
チームTOURI

チーム人数
2 名(小学生)、ほか協力者 1 名

メンバー

大分県別府市立東山小学校 東里光(3年)、東里歩(2年)

1~3年生部門に応募された作品です。
北極と南極は同じように寒い環境なのに、なぜ北極にはクマがいて南極にはいないのかという素朴な疑問から興味をふくらませ、南極と北極の違いについて学びました。大陸移動がその原因であるとする独自の視点がすばらしいです。さらにこのような疑問から興味を発展させ、SDGsを学ぶときに重要な地球温暖化につながりました。
低学年の人の素朴な疑問から始まっていますが、家族と一緒に考え、興味深いアイデアが生まれたこの作品が優良賞に選ばれました。この先、大陸移動などについてさらに詳しく調べ、図やイラスト、写真などを使って興味を広げていってくれるきっかけになると良いと思います。

▼パートナー企業名を冠した賞。企業名の50音順にて発表。

👑 いすゞ自動車賞

人と南極の動物

➡作品はこちらから(youtube)

チーム名
ATM BOYS6

チーム人数
3 名(小学生)、ほか協力者 0 名

メンバー

東京都・自由学園初等部(6年)
松澤廉、田中大始、新井弘悠

オキアミが南極の生態系で重要であることを生態系全体の中で理解し、科学的かつ客観的に考察した映像作品です。ペンギンの数の増減などを科学的、客観的に議論している姿勢が評価されました。また、地球温暖化、食物連鎖、マイクロプラスチックなど最近の研究成果をよく調べ、制作された動画は上手にまとめられていて高く評価され、いすゞ自動車賞に選ばれました。
発表にあった冷房なしの生活を体験したことのような、自分たちの取り組みについて、更に具体的な情報を盛り込み発展させていくことを期待しています。

👑 KDDI賞

代替肉って何?

➡作品はこちらから

チーム名
MEATLES

チーム人数
4 名(小学生)、ほか協力者 0 名

メンバー

東京都・光塩女子学院初等科(5年)
早川真央、鶴田夏美、鶴見真奈、村山茉莉花

カップラーメンの具からSDGsに結びつけるユニークな展開と実際に代替肉を作って食べた経験から調査を進め、環境やSDGsとの関連性を考えた点が高く評価されました。また、家畜のゲップと代替肉の関連性から環境負荷を軽くする発想がユニークで、代替肉のメリットとデメリットを良く理解している点、オリジナルな発想と楽しいマンガ、チームワークに対しても評価を得てKDDI賞に選ばれました。
今後、南極観測隊の生活や極地の知識をヒントにして、極地とSDGsとの関連をより深く理解してゆくことを期待しています。

👑 竹中工務店賞

南極と言えば、ペンギン?

➡作品はこちらから

チーム名
SHIGA FAMILY

チーム人数
1 名(小学生)、ほか協力者 3 名

メンバー

東京都日野市立日野第五小学校(5年)
志賀広望

ペンギンに焦点を当て、豊富な情報を通して楽しさと学びを表した作品です。
ペンギンの生態や種類に関する情報を、自分で水族館などに行って調べてまとめ、ペンギンに関する知識を深めることができました。ここから、南極の生態系へと興味が広がったことは素晴らしい成果です。また、作者のペンギンへの深い愛情と調査への熱意が感じられ、家族の協力も得て作品が生まれたことが評価され竹中工務店賞を受賞しました。
この先も、ペンギンを含む南極の生態系から環境問題やSDGsといったテーマに対する理解を深めていくことを期待しています。

👑 立飛ホールディングス賞

スターリングエンジンで二酸化炭素を溶かす

➡作品はこちらから

チーム名
スターリングエンジン

チーム人数
3 名(小学生)、ほか協力者 0 名

メンバー

東京都・光塩女子学院初等科(5年)
植地眞子、朝田百合、英優里

海に大気中の二酸化炭素を吸収させるために、スターリングエンジンを利用するアイデアが興味深い提案です。特に排出後の二酸化炭素を吸収させる考えや、実験と調査が順序良く示されている構成が大変優れていると評価されました。二酸化炭素の排出を積極的に減少させるというアプローチもすばらしく、水温による二酸化炭素吸収量の変化など理解を深める重要な情報を示しています。
スターリングエンジンを用いて二酸化炭素を海に吸収させる方法の有効性と実現性は不確かですが、ユニークなアイデアを実験で確かめるという積極的な姿勢が評価され立飛ホールディングス賞を受賞しました。

👑 多摩信用金庫賞

南極観光のルールについて~南極をきれいに使おう~

➡作品はこちらから

チーム名
南極助け隊

チーム人数
4 名(小学生)、ほか協力者 2 名

メンバー

千葉県流山市立南流山小学校
荒井木乃香、飯尾柚希、堤梨奈(5年)、堤俊介(1年)

南極観光のルールを考えるという目のつけどころや、南極観光をテーマとして南極条約や環境保護に焦点を当てた取り組みはユニークで、それをマンガで楽しく表現した点が高く評価されました。
絵やマンガが上手で楽しく学べ、手作り感も好評でした。参加メンバーが楽しみながら、協力して作った作品である点が印象的で、多摩信用金庫賞を受賞しました。
今後、自ら考えた南極観光のルールをより具体的にして、より良い提案を社会にしていかれると素晴らしいと思います。

👑 東洋羽毛賞

食品ロスを減らすためには ~無駄のない社会にするために~

➡作品はこちらから

チーム名
長北小6-5有志

チーム人数
3 名(小学生)、ほか協力者 1 名

メンバー

静岡県長泉町立北小学校(6年)
遠藤千聡、中村永遠、佐々木和奏

南極観測隊で行われている食品ロスをなくす工夫をヒントにして、身近な給食に目を向けた点が高い評価を得ました。さらにSDGsを達成することを念頭に日本全体の食品ロスを減らすところまで考えています。給食の食べ残しを実際に調べ、それを減らす取り組みがたいへん素晴らしいです。このように、実際に自分たちで調査したり、実験をする姿勢が評価され東洋羽毛賞に選ばれました。今後、食べ残しを再利用するための社会的な仕組みづくりを考えるなど、さらに発展することを期待しています。

👑 飛島建設賞

今の地球そして未来へ

➡作品はこちらから

チーム名
T・O調査隊

チーム人数
4 名(小学生)、ほか協力者 0 名

メンバー

東京都・光塩女子学院初等科(5年)
石倉由依子、井口真花、葛原那奈、松本梨杏

この作品は、オゾンホール、温室効果ガス、北極での生態系、先住民の生活、熱帯雨林、酸性雨、砂漠化など地球規模の環境問題についてしっかりと調査を行い、その中で南極・北極地域との関連を分かりやすくまとめています。温暖化について総合的なレベルで考えていることが高く評価されました。説明はくわしく、絵や漫画による表現も素晴らしく飛島建設賞に選ばれました。
今後、さらに調査に発展し、理解を深めていくことを期待しています。

👑 ヤンマー賞

溶けない氷は作れるのか?

➡作品はこちらから

チーム名

チーム人数
3 名(小学生)、ほか協力者 0 名

メンバー

東京都・光塩女子学院初等科(5年)
松本帆可、井上寛子、小野玲奈

国立極地研究所にある南極・北極科学館での経験がきっかけで氷に対する興味を抱き、南極の氷床に関する多くの文献など広く調査を行い、南極・北極の氷が気候変動に及ぼす影響が詳しくまとめられている点、更に温暖化対策においてユニークな視点を導入し、それを確かめるために氷の融解実験を実際に行うなど、積極的な探求意欲が評価されヤンマー賞を受賞しました。
今後、今回調べた幅広い知識の間の関連を更に調べ、理解を深めてゆくことを期待しています。

👑 極地研究振興会賞

地球温暖化とエスペラントについて

➡作品はこちらから

チーム名
エスペラント

チーム人数
3 名(小学生)、ほか協力者 1 名

メンバー

東京都・光塩女子学院初等科(5年)
天谷皐希、今村優佳、渡邊紗雪

世界平和や公平性の実現には言語の違いを乗り越えた会話が重要で、その方法として世界共通言語として作られたエスペラントを取り上げ、そのエスペラントの精神と地球上で唯一の国境がない大陸である南極大陸とを関連づけたのは大変面白いアイデアであると評価されました。また、地球温暖化や他の世界的な問題に対する解決策としてエスペラントを利用するという発想がユニークであり、エスペラント協会へのインタビューが提案に深みを与えています。これらの南極の温暖化と国境がないこと、という二つの面からの複眼的な視点や考察はすぐれていると評価され極地研究振興会賞に選ばれました。
今後、エスペラントがなぜ普及しなかったのかという理由を含め、SDGsとの関連などについてより深く調べられることを期待しています。

👑 極地研究振興会賞

なぜ溶け続ける?南極、北極の氷

➡作品はこちらから

チーム名
南極、北極調査隊

チーム人数
3 名(小学生)、ほか協力者 0 名

メンバー

東京都・光塩女子学院初等科(5年)
田所結衣、髙村柚花、遠山美夏

オゾン層の破壊や永久凍土など、極地での現象が自分達の生活と無関係ではないことを切り口にしている点、氷の融解実験などを通して確かめようとしている点が高く評価されます。
一つの興味から次の興味に繋がってゆく構成は課題を色々な見方から総合的に調べることにつながっていて好ましく、特に極地での現象を生活に結びつけて調査したことは高く評価され極地研究振興会賞を受賞しました。なお、本作品では、温暖化とオゾン層破壊が関係付けられていますが、オゾンによる温室効果は二酸化炭素などに比べると大変小さいのでその部分はもう一度考察してみてください。
今後さらに学習をすすめ、より具体的な提案や解決策に向けた考察を期待しています。

👑 極地研究振興会賞

私たちの今のくらしーこのままでいいのか?ー

➡作品はこちらから

チーム名
dodo

チーム人数
2 名(小学生)、ほか協力者 1 名

メンバー

東京都・自由学園初等部 渡邉たね(5年)
東京都東大和市立第一小学校 渡邉舟(1年)

学校行事をきっかけに、環境汚染につながるマイクロプラスチックを本作品のテーマとして決めました。仲間で考え提案した解決方法を、チーム自らがプラスチックを集めて調査を行うなど、すべて実体験に結びつけて考えている点が大変すぐれており、高く評価されました。そのプラスチック問題の調査を進める中で、今の暮らしを見直す姿勢も大変評価できるもので極地研究振興会賞に選ばれました。この実際の調査への取り組み、実体験を通じて理解を深めるという方法は、物事を科学的に考える基本的な姿勢として大変重要で、好ましく感じられました。
今後、マイクロプラスチックに関するより詳しい調査を進め、極地との関連も含め、より広くかつ深く環境問題との関係や影響を示してくれることを期待しています。

👑 奨励賞

南極とペンギンについて

➡作品はこちらから

チーム名
サイエンス発見クラブ

チーム人数
3 名(小学生)、ほか協力者 0 名

メンバー

東京都・光塩女子学院初等科(2年)
阿部花帆子、島田鴻子、森本麻友

1~3年生部門に応募された作品です。
この作品は、絵が大変上手で低学年の子供の知的興味が伝わり、とてもほほえましく感じる作品です。
特にペンギンの体のつくりをイラストで描くなど、分かりやすい表現はすばらしいです。本作品での興味の持ち方、育て方は、低学年の子どもとして素直で好ましいと評価されました。また、一生懸命に取り組む姿勢や調査に対する真摯な態度も高く評価され奨励賞を受賞しました。
今後はこれらの強みを生かし、絵や表現力も大切にしながら、SDGsや環境をより深く学び成長されていくことを期待しています。