極夜の季節を過ごす隊員たちの生活について 第58次南極地域観測隊 越冬隊員 医療担当 大江 洋文 日本は今夏の真っ盛りだと思いますが昭和基地のある南半球では季節は逆の冬、しかも昭和基地は高緯度にあるため5月31日から7月12日までは、太陽が全く上ってこない極夜という期間になります。隊員たちはこの暗くて寒い時期を元気に乗り切るために、6月21日の夏至(南半球では冬至に相当)をはさんで隊員同士の士気
越冬隊の一番の楽しみは食事 第58次南極地域観測隊 越冬隊員 調理担当 青堀 力 現在、昭和基地では2名の調理隊員が交代で食事を作っています。朝食は和・洋のバイキング形式。必ず焼きたてのパンを出し、メニューも少しずつ変えて飽きないよう心掛けています。太陽が昇らない極夜を迎えている今、きちんと食事をとることで体の調子を狂わさないよう心掛けています。娯楽の少ない南極では食事が一番の楽しみ。皆が笑顔で
10年ぶりに流れた海氷 第57次南極地域観測隊 越冬隊長 樋口 和生 南半球の春分を目前に控え、一日の半分の時間太陽が顔を見せてくれるようになった。 南極入りして約9ヶ月、越冬生活が始まって8ヶ月を迎えようとしている。太陽が昇らない極夜を越えてきた身としては、暖かさを増した日の光がことのほか嬉しく思える。我々57次越冬隊は、これまでのところ大きな事故やトラブルもなく、隊員は精力的に任務をこなし、昭
30人の越冬生活始まる 第57次南極地域観測隊 越冬隊長 樋口和生 越冬の始まり 第57次南極地域観測隊越冬隊は、30人の体制で現在昭和基地に越冬中だ。2月1日に越冬交代式を行ない、1年間基地を守り続けてきた56次越冬隊から基地運営の一切を引き継いだ後、部門間の引継ぎや夏期作業支援のために最後まで残留していた56次越冬隊と57次夏隊の一部の人が2月14日に南極観測船「しらせ」に引き上げる最終便を見