オーロラ

サイエンスシリーズ「オーロラから宇宙環境を知る」第1回

太陽黒点11年変動とオーロラ活動 福西 浩(東北大学名誉教授)  オーロラは、地上約100kmよりも高い宇宙空間と呼ばれる領域で希薄な大気が輝く現象です。地上付近の大気圧は1気圧ですが、高度が高くなるにつれて大気圧は急激に下がり、高度100kmでは地上の300 万分の1まで下がります。このような希薄な大気では大気中の酸素分子(O2)や窒素分子(N2)は太陽紫外線で酸素原子(O)や窒素原子(N)に分

アラスカから届ける、太陽活動停滞期のオーロラ

八重樫あゆみ(写真家・ツアーガイド)  2020年7月。夏の季節も半分過ぎ去ろうとしている。そして、あとひと月半ほどでオーロラの季節がやってくる。近年、太陽黒点数は2014年頃を境に徐々に減少し、現在は太陽黒点の現れない日が年間に70%以上を占めるような太陽活動停滞期に突入している。オーロラの活動度は太陽活動に比例し、黒点数が多ければ多いほど太陽フレアやCME(コロナ質量放出)が発生しやすく、オー

南極での日本初のオーロラ観測

東京大学名誉教授 中村純二 1958年のIGY(国際地球観測年)に協力すべく、1955年11月の閣議決定によって設置された南極地域観測統合推進本部は、1956年秋に予備観測隊(第1次観測隊)、翌1957年に本観測隊(第2次観測隊)を南極プリンス・ハラルド海岸に派遣することを決定した。永田武隊長率いる第1次観測隊は1957年1月に東オングル島に昭和基地を建設し、西堀栄三郎越冬隊長以下11名の越冬隊を