2016.07.10メールマガジン第6号が発行されました

メールマガジン読者のみなさまへ メールマガジンをご愛読くださいまして、ありがとうございます。 ■メールマガジン第6号が発行されました。 http://kyokuchi.or.jp/?page_id=3732 第6号の最初の記事は、「しらせ」大鋸寿宣(おおが ひさのぶ)艦長へのインタビュー記事で、オーストラリアの南極観測船「オーロラ・オーストラリス号」救援の感動ドラマを伝えます。 2016年2月24日、モーソン基地に補給物資を届けるために湾内に停泊中だったオーロラ・オーストラリス号(6,574トン)は、風速50メートルに達するブリザードに見舞われ、係留索が破断し、陸側に流されて座礁する事故が起きました。風が収まった後、観測隊員と乗組員68名はボートで基地に避難し無事でしたが、冬が近づき、航空機による救助も困難になったので、オーストラリア政府は、収容能力に優れた「しらせ」(12,650トン)による救援を日本政府に依頼しました。南極地域観測統合推進本部(本部長は文部科学大臣)は、第57次南極地域観測隊および「しらせ」の行動計画の一部を変更し、「しらせ」を救援に向かわせることを3月4日に決定しました。 「しらせ」は3月6日にモーソン基地沖に到着、オーストラリア隊は、同基地に駐機していた3機の小型ヘリコプターによる48便で、船舶専門家2名を除く観測隊員・乗組員66名と物資を「しらせ」に輸送し、最後にヘリコプター3機も「しらせ」に収容されました。「しらせ」はここから約2300キロ離れたオーストラリアのケーシー基地に向かい、3月12日にケーシー基地沖に到着、観測隊員・乗組員とヘリコプター3機の輸送を無事に終えることができました。 「しらせ」は3月25日にシドニーに入港し、市民の歓迎を受け、オーストラリア政府やオーストラリア南極局からも深く感謝されました。オーストラリアの新聞には今回の救援の様子だけでなく、シドニーから南極に向けて出発した白瀬南極探検隊に関するエピソードが紹介され、日豪の友好の絆が一層強まりました。 2番目の記事は、シリーズ「南極にチャレンジする女性たち」第3回で、第57次南極地域観測隊の夏隊同行者として、南極昭和基地周辺の氷河を調査した大学院生の白水薫(しらみず かおる)さんに、南極に出発する前の昨年11月にインタビューした記事です。また今年3月の帰国後に、南極で経験したことを手記として投稿していただきました。南極に行くことが子供の頃からの夢で、今回、その夢が実現しました。 3番目は、シリーズ「極地からのメッセージ」第5回で、朝日新聞社会部記者の中山由美さんが、北極圏スバールバル諸島・スピッツベルゲン島の、人が定住する世界最北の町、ニーオルスン(北緯79度)を極夜の季節に訪問した記事です。 4番目は、シリーズ「南極観測隊〜未知への挑戦」第4回で、第23次越冬隊に参加し、世界に先駆けて「南極オゾンホール」の発見者となった忠鉢繁(ちゅうばち しげる)氏が、発見の経緯を語ります。 この他、シリーズ「南極・北極研究の最前線」第6回では、国立極地研究所特任研究員の櫻井俊光さんが、第57次南極地域観測隊が今年の1月に実施した南極氷床上の中層掘削の様子を紹介します。 シリーズ「南極観測隊の生活を支える技術」第5回では、石沢賢二さんが、昭和基地や各国の南極基地での「雪の吹き溜りから建物を守る」技術について紹介します。 シリーズ「南極観測隊エピソード」第5回では、柴田鉄治さんが「南極観測と朝日新聞その5」をお届けします。 お楽しみください。 ◯メールマガジン第6号目次(http://kyokuchi.or.jp/?page_id=3732) 1.「しらせ」大鋸寿宣艦長に聞くオーロラ・オーストラリス号救援のドラマ http://kyokuchi.or.jp/?page_id=3741 2.シリーズ「南極にチャレンジする女性たち」第3回 南極に行くことが子供の頃からの夢だった 第57次南極地域観測隊 夏隊同行者 大学院生 白水 薫 http://kyokuchi.or.jp/?page_id=3805 3.シリーズ「極地からのメッセージ」第5回 地球最北の国際観測村、極夜絶賛開催中!~北極圏ノルウェーを訪れて① 朝日新聞社会部記者 中山 由美 http://kyokuchi.or.jp/?page_id=3810 4.シリーズ「南極観測隊〜未知への挑戦」第4回 南極オゾンホールの発見-最初の出会い 第23次南極地域観測隊員 忠鉢 繁 http://kyokuchi.or.jp/?page_id=3815 5.シリーズ「南極・北極研究の最前線」第6回 JARE57重点研究観測-南極氷床上中層掘削- 国立極地研究所特任研究員 櫻井 俊光 http://kyokuchi.or.jp/?page_id=3827 6.シリーズ「南極観測隊の生活を支える技術」第5回 雪の吹き溜まりから建物を守る 国立極地研究所極地工学研究グループ 石沢 賢二 http://kyokuchi.or.jp/?page_id=3834 7.シリーズ「南極観測隊エピソード」第5回 南極観測と朝日新聞その5 幸運の1次隊、不運の2次隊 元朝日新聞社会部記者 柴田 鉄治 http://kyokuchi.or.jp/?page_id=3737

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