平成29年度「しらせ」総合訓練と一般公開の紹介

(公財)日本極地研究振興会常務理事 福西 浩

南極観測船・砕氷艦しらせは11月12日に南極に向けて出航しますが、そのための準備として8月~10月に総合訓練を実施しました。総合訓練の内容は、①各種部署訓練、②航空機発着艦訓練、③観測関係者への艦上訓練支援などです。総合訓練のために「しらせ」は国内を巡行し、船橋港、仙台港、八戸港、酒田港、長崎港、神戸港、名古屋港の7か所に寄港しました。

総合訓練の寄港地ではいろいろな行事が行われますが、中でも「しらせ一般公開」は、南極観測船・砕氷艦しらせの乗船体験ができる機会なので、すごい人気です。どの寄港地でも5,000人以上の人が詰めかけました。公益財団法人日本極地研究振興会は、しらせ一般公開の参加者に南極の自然や南極観測を知ってもらうために、財団が制作した南極大陸地図、南極カレンダー、総合誌「極地」、クリアファイル(しらせ、昭和基地、オーロラ、ペンギン、南極地図)等を販売し、好評でした。

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再会「SHIRASE」×「しらせ」イベントを船橋港で開催

8月19日(土)~20日(日)に船橋港(千葉港京葉埠頭)で、再開「SHIRASE」×「しらせ」イベントが開催されました。主催は、自衛隊千葉地方協力本部、一般財団法人WNI気象文化創造センター、船橋市の三者です。船橋市は今年が市制施行80周年で、その記念行事として開催されました。新旧のしらせが6年ぶりに顔をあわせる貴重な機会となりました。

初代しらせは、第25次~第49次南極地域観測隊(1983~2008年)の輸送支援を担いました。退役後はWNI気象文化創造センターが所有し、船名を「SHIRASE」と改名し、船橋港に係留し、チャレンジングSHIRASEなどのイベントを開催しています。

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船橋港に入港した2代目しらせ(AGB 5003)
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船橋港に係留されている初代しらせ(SHIRASE)
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2代目しらせ(AGB 5003)
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手前が「しらせ」、奥が「SHIRASE」
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SHIRASE
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船橋港に入港した「しらせ」
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「しらせ」ヘリ格納庫
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しらせ記念品コーナーに詰めかけたたくさんの人たち
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しらせの飛行甲板での展示
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南極の氷山氷に触れてみる
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しらせ記念品コーナーの端に設けられた日本極地研究振興会のコーナー
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南極大陸地図、クリアファイル、総合誌「極地」、雪上車ペーパークラフト等を提供
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子供たちが7種類のガチャ玉から1つを選ぶ

仙台港でのしらせ一般公開

8月26日(土)~27日(日)に仙台港(高松埠頭)でしらせ一般公開が行われました。親子の社会科見学などの行事もあり、多くの人でにぎわいました。日本極地研究振興会が制作した南極大陸地図、南極カレンダー、総合雑「極地」、クリアファイル等を販売し、好評でした。販売は南極OB会仙台支部長の森岡昭氏のお世話で東北大学の学生に手伝ってきただきました。

 

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仙台港の高松埠頭に停泊した「しらせ」
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仙台港の高松埠頭に停泊した「しらせ」
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ヘリ格納庫のしらせ記念品コーナーもにぎわいました

酒田港でのしらせ一般公開

9月9日(土)~10日(日)に酒田北港古湊埠頭でしらせ一般公開が行われました。酒田へは初代しらせが15年前に寄港しましたが、現在の「しらせ」は初めての寄港です。初代しらせの艦長を務めた故・久松武宏氏が酒田出身ということで、酒田市は「しらせ」とは深い縁があります。土曜日も日曜日も大勢の人が詰めかけ盛況でした。日本極地研究振興会が制作した南極大陸地図、南極カレンダー、総合誌「極地」、クリアファイル等の販売は、秋田大学名誉教授の井上正鉄氏(第27次南極観測隊)が責任者となってくださり、実施していただきました。

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酒田港に入港した「しらせ」
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