メールマガジン 第11号(2017年10月14日発行)

長崎港でのしらせ一般公開の紹介

隅田祥光(第46次南極観測隊・地学、長崎大学教育学部) 長崎水辺の森公園埠頭に停泊した「しらせ」  平成29年9月18日の敬老の日、南極観測船「しらせ」の一般公開(長崎水辺の森公園埠頭)に合わせ、南極観測の社会的な理解と認知の向上を目的に、日本極地振興会から委託を受け、南極・北極関連の書籍、カレンダーなどの販売活動を行いました。  当初、「しらせ」の一般公開は9月16日から18日の3日間実施される

平成29年度「しらせ」総合訓練と一般公開の紹介

(公財)日本極地研究振興会常務理事 福西 浩 南極観測船・砕氷艦しらせは11月12日に南極に向けて出航しますが、そのための準備として8月~10月に総合訓練を実施しました。総合訓練の内容は、①各種部署訓練、②航空機発着艦訓練、③観測関係者への艦上訓練支援などです。総合訓練のために「しらせ」は国内を巡行し、船橋港、仙台港、八戸港、酒田港、長崎港、神戸港、名古屋港の7か所に寄港しました。 総合訓練の寄港

神戸港でのしらせ一般公開の紹介

南極OB会・阪神支部 支部長 林原勝美 神戸港に入港した「しらせ」 南極OB会・阪神支部では、南極観測船「しらせ」が国内巡航(平成29年度総合訓練)で神戸港に寄港し、一般公開を行うのに合わせ、振興会オリジナル商品の委託販売を行いました。同船の神戸港への寄港は平成23年9月以来、6年ぶりのことであり、神戸市は「神戸開港150年記念事業」として2日間で9000人の参加者を募集しました。 「しらせ」ヘリ

八戸港でのしらせ一般公開の紹介

鮎川恵理(八戸工業大学工学部准教授) 八戸港八太郎4号埠頭P岸壁から出港前のしらせ 左は三菱製紙八戸工場  しらせ5003が国内巡行で八戸に入港したのは、震災のあった2011年夏以来、2度目。2017年9月2,3日に八戸での一般公開が行われました日本極地研究振興会の依頼で、八戸在住の私は丸2日間、グッズ販売のため船上で過ごしましたので、その時の様子を紹介いたします。  台風15号が太平洋を北上して

シリーズ「南極観測隊の生活を支える技術」 第11回

南極での小型航空機の利用 -その2 南極観測再開以降- 国立極地研究所極地工学研究グループ 石沢 賢二 1.はじめに 前回は、南極で活躍した第6次隊までの航空機について説明しました。表1はそれをまとめたものです。 第1次隊では、朝日新聞社所有の機体を借用しました。第2次隊のビーバー機が、第1次越冬隊員を「宗谷」に収容した感動的な映像は、皆さんも見たことがあるかも知れません。同時に15頭の犬が昭和基

シリーズ「南極観測隊エピソード」第10回

南極観測と朝日新聞その10 元朝日新聞社会部記者 柴田鉄治 砕氷船「ふじ」を新造して、4年間の空白を経て再開された日本の南極観測事業は、「宗谷」時代とはまったく変わった「新時代」の幕開けだった。ひと言でいえば、「学術探検」の時代から「科学観測」の時代に入ったのである。 その再開第1次の、7次隊の同行記者に選ばれた私を乗せて、「ふじ」は最初の寄港地、オーストラリアのフリーマントル港に着いたところまで

シリーズ「南極にチャレンジする女性たち」第6回

南極で地震観測に挑む 第58次南極地域観測隊 越冬隊員 中元 真美 第56次南地域観測隊夏隊に参加(しらせ艦橋にて) インタビューは昨年11月25日に、日本極地研究振興会の立川事務所で行いました。 インタビュアー:福西 浩 福西 中元さんはすでに一般研究観測担当で第56次日本南極地域観測隊の夏隊に参加されましたが、今回は第58次越冬隊で地圏変動モニタリング観測担当されることになりました。二度目の南