教育

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シリーズ「極地を科学教育とキャリア教育に生かす」第3回

南極観測と中等教育の橋渡しを目指して 木村 嘉尚(東京都立世田谷総合高等学校 教諭、第51次南極地域観測隊 越冬隊員) 「わぁ、すごい!」、「あはは〜、かわいい〜」。オーロラやペンギン、アザラシなどの動画が映ると、会場には歓声があがり、一気に盛り上がる。無邪気な子供達の笑顔、未知の世界の映像に釘付けになる姿を見る度に、『南極の話をやってよかったな』と思う。 中学校ではキャリア教育として 私は現在、

シリーズ「極地を科学教育とキャリア教育に生かす」第2回

南極の話をさせていただき、ありがとうございます! 濱中 真喜(宮城教育大学附属中学校 看護教諭、第58次南極地域観測隊 同行者・教員派遣) 南極地域観測隊に同行させていただき、帰国後は小中学生や広く一般の方々に、南極での体験をお伝えするのが、教員同行者の任務です。帰国してみれば、南極とはかけ離れた日常業務が押し寄せてくる現実に飲み込まれてはいるものの、さりげなく南極の風を入れ込みながら、細々と発信

シリーズ「極地を科学教育とキャリア教育に生かす」第1回

南極教員派遣のすゝめ 生田 依子(奈良県立青翔中学校・高等学校 教諭、第58次南極地域観測隊 同行者・教員派遣) 「国立大学の農学部に合格しました。大学院生になったら、南極の長池でコケ坊主の光合成速度の研究をします!」「国立大学の工学部に合格しました。南極での微生物燃料電池の研究を続けたいです!」 今年度、私と一緒に研究をがんばって来た生徒が報告に来てくれました。研究を担当した24人のうち3人が国