技術

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シリーズ「最新学術論文紹介」第1回

コンピュータシミュレーションでオーロラ爆発の謎に迫る 国立極地研究所准教授 片岡 龍峰 右を見ても左を見ても乱舞しているオーロラを目の当たりにして立ち尽くしていると、その美しさと複雑さに圧倒されてしまう。オーロラの徹底的な謎解きというのは、まだ人間にとって難しすぎる問題なのではないか、と安直に考えてしまいそうになるのは私だけではないはずだ。実際、およそ半世紀にわたる国際協力によって、宇宙からの「そ

飲料水(その1)

ーシリーズ「南極観測隊の生活を支える技術」第1回ー 石澤 賢二(国立極地研究所極地工学研究グループ)   地球上の淡水は南極に集中 私たちの地球にはおよそ14億km3の水があると言われています。そのうち、約97%が海水で淡水は3%しかありません。淡水の内訳は、図1に示すとおり、氷河・氷床が約70%で断然多く、そのほとんどが南極大陸に存在する氷です。地下水が30.1%、私たちがふだん飲料水

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