■メールマガジン第18号が発行されました。
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=8783
○メールマガジン第18号目次
1番目の記事はシリーズ「極地を科学教育とキャリア教育に生かす」第4回で、第60次南極地域観測隊の夏隊同行者として昭和基地から南極授業を実施した高橋和代さんの報告です。日本極地研究振興会は国立極地研究所との共催で毎年「教員南極派遣プログラム」を実施しています。このプログラムで選考された2名の教員が夏隊同行者として昭和基地に行き、南極授業を実施します。帰国後は自らの体験を科学教育やキャリア教育に生かし、大きな教育効果を生み出しています。
2番目の記事は「極地からのメッセージ第15回」で、北極冒険家の荻田泰永さんが主催する「北極圏を目指す冒険ウォーク」に参加した西郷琢也さんの体験談です。初めて北極に挑戦し、チームリーダーを任された経験から得たものを語ります。
3番目と4番目の記事は今回から新しく始めたシリーズ「極地にチャレンジする大学院生たち」です。最近は日本南極地域観測隊の夏隊に多くの大学院生が参加し、様々なチャレンジングな研究を進めています。こうした若い研究者の活躍を知ってもらい、南極を目指す人たちを応援したいと思います。第1回は第60次南極地域観測隊に夏隊同行者として参加した和田智竹さんの「南極で密かに息づくヒルガタワムシ」の研究です。また第2回は同じく第60次隊に夏隊同行者として参加した浅井咲樹さんの「海氷下における魚類の行動・生態の解明」です。
5番目の記事はシリーズ「南極観測隊員が語る」第10回で、第59次南極地域観測隊越冬隊員の山田恭平さんが零下60度にも下がる南極大陸内陸部の調査旅行の模様や昭和基地の生活について語ります。
6番目の記事は第59次南極地域観測隊越冬隊の野外観測支援担当の赤田幸久さんが、第60次隊の「ボツンヌーテン地学調査」の模様を写真で分かりやすく紹介します。昭和基地の南約180kmの南極大陸氷床上にそびえたつ岩山の岸壁をどのようにして登り、調査したか、写真でお楽しみください。
7番目の記事はシリーズ「南極・北極研究の最前線」第14回で、第60次南極地域観測隊の夏隊に参加した北野一平さんが、ボツンヌーテン地学調査をはじめ様々な地学調査で明らかになった「スリランカと昭和基地周辺域の地質学的関連性」について報告します。
8番目の記事は、シリーズ南極観測隊の生活を支える技術第18回:「南極での一酸化炭素中毒の恐ろしさ」です。国立極地研究所極地工学研究グループの石沢賢二さんが、探検時代から今日まで、南極での一酸化炭素中毒による事故とその対策を紹介します。
9番目の記事は、シリーズ南極観測隊エピソード第17回「南極観測と朝日新聞その17 極点旅行隊到着シーンの再現」です。元朝日新聞社会部記者の柴田鉄治さんが村山雅美隊長が率いる極点旅行隊を南極点で出迎えた時のエピソードを紹介します。
○メールマガジン第18号目次
1.シリーズ「極地を科学教育とキャリア教育に生かす」第4回
第60次南極地域観測隊の南極授業
高橋和代(東京都調布市立第七中学校 教諭)
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=8786
2.シリーズ「極地からのメッセージ」第15回
「北極圏を目指す冒険ウォーク」に挑戦して
西郷琢也(チームメンバー)
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=8827
3.シリーズ「極地にチャレンジする大学院生たち」第1回
南極で密かに息づくヒルガタワムシと南極観測隊に参加して感じたこと
和田智竹(第60次南極地域観測隊 夏隊同行者 大学院生)
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=8838
4.シリーズ「極地にチャレンジする大学院生たち」第2回
海氷下における魚類の行動・生態の解明
浅井咲樹(第60次南極地域観測隊 夏隊同行者 大学院生)
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=8857
5.シリーズ「南極観測隊員が語る」第10回
紅は黄茅白葦に在っても隠れなし
山田 恭平(第59次南極地域観測隊 越冬隊員)
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=8869
6.写真で見るボツンヌーテン登山記録
赤田 幸久(第59次南極地域観測隊 越冬隊・野外観測支援)
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=8882
7.シリーズ「南極・北極研究の最前線」第14回
スリランカと昭和基地周辺域(リュツォ・ホルム岩体)の地質学的関連性
北野一平(九州大学大学院比較社会文化研究院 特任助教)
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=8925
8.シリーズ「南極観測隊の生活を支える技術」第18回
南極での一酸化炭素中毒の恐ろしさ
石沢 賢二(国立極地研究所極地工学研究グループ)
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=8942
9.シリーズ「南極観測隊エピソード」第17回
南極観測と朝日新聞その17 極点旅行隊到着シーンの再現
柴田鉄治(元朝日新聞社会部記者)
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=8967
■2020年版南極カレンダーのご案内
南極観測事業から得られた成果を普及するための事業の一環として、毎年「南極カレンダー」を作成し、販売しています。南極探検・観測の長い歴史の中の特筆すべき出来事が、その起こった月日に記載されており、また各月の写真についての解説もあり、カレンダーを見ながら南極について楽しく学ぶことができます。
2020年版は、第59次および第60次南極地域観測隊の隊員が撮影した最新の写真を使用して、南極観測隊の活躍と南極の自然の驚異をお届けします。各月の写真のわかりやすい解説記事も掲載しています。
8月末から発売します。50部以上ご購入の場合は、名入りの注文も受け付け中です。
ホームページからぜひお申し込みください。
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=9013
■「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」開催申し込みのご案内
平成 30 年度から新たに小・中学生向けの「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」事業を始めました。この事業は JKA 補助事業「青少年の健やかな成長を育む活動」に採択され、事業費の半分の支援を受けています。令和元年度もこの事業を継続して実施します。
教材として冊子「南極・北極から学ぶ地球環境変動」、南極・北極地図、DVD「南極・北極から学ぶ地球の温暖化」を制作しました。これらの教材を用いて南極・北極で活動した経験がある様々な職種の専門家が講師となって全国の小・中学校で教室を開催します。持続可能な開発目標(SDGs)達成の担い手を育てる教育(ESD)に寄与する先導的な取り組みとして推進します。
この教室の開催を希望される方はホームページのバナー「地球環境変動」からお申し込みください。
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=8115
■「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」へのご支援のお願い
「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」を全国で開催していくためには、教材費や講師派遣費用として毎年500万円程度が必要となります。皆様の暖かいご支援をよろしくお願い申し上げます。ご寄付は当財団のホームページの「ご寄付のお願い」(http://kyokuchi.or.jp/?page_id=33)からお願いします。
また、当財団の賛助会員にご加入くださり、ご支援くださいますようお願い申し上げます。賛助会員入会は当財団のホームページの「入会のご案内」(http://kyokuchi.or.jp/?page_id=31)からお願いします。
■南極&北極の魅力講演会シリーズのご案内
(http://kyokuchi.or.jp/?page_id=4013)
地球上で最も原生的自然環境が残された南極や北極。最近、南極や北極を訪れる観光客が急増しています。南極・北極を訪れてみたいと考えておられる方や南極・北極の自然に関心がある方を対象にした講演会シリーズを隔月で開催しています。
第24回は、「南極は宇宙に開いた窓」というテーマで、9月7日(土)10時00分~12時10分に日本印刷会館(中央区新富町)で開催されます。
最初に第59次南極地域観測隊越冬隊に参加した内田ヘルベルト陽仁さんが、「オーロラと電気回路」というタイトルで、オーロラの最新の研究成果をわかりやすく紹介します。
次に、国立極地研究所の山口亮さんが、「南極隕石が教えてくれる太陽系の進化」というタイトルで、南極大陸で発見された大量の隕石の分析から明らかになった太陽系の進化について語ります。今年は1969年の南極隕石の発見の50周年に当たります。
ぜひお越しください。お申込みはホームページのバナー「南極&北極の魅力講演会」で受け付けています。
■南極と北極の総合誌『極地』109号(オールカラー印刷)が2019年9月に発行されます。
特集は、「南極の環境と生態系を守るしくみ」です。南極地域の平和的利用、科学的調査の自由と国際協力、領土権をめぐる紛争の凍結などを定めた南極条約が1961年に発効し、以来南極地域は科学的調査・観測の場として利用されてきました。しかし調査・観測活動の拡大や観光利用の増加による環境への影響が懸念され、南極地域の環境と生態系の包括的な保護を図るための「環境保護に関する南極条約議定書」が1991年に採択され、1998年に発効しました。
そこで本特集では、議定書発効20周年を振り返って、南極の原生的な環境と生態系を保護するための取り組みを紹介します。議定書に基づく南極での先進的な取り組みは、世界各国が協力して持続可能な社会を構築するための良き指針となるでしょう。
特集目次:
1.南極の環境と生態系を守るしくみ:過去・現在・未来
柴田明穂(神戸大学教授・極域協力研究センター長)
2.南極環境保護に向けた日本の取り組み
安生浩太(環境省自然環境局自然環境計画課)
3.南極環境を見守る陸上生物モニタリング
伊村 智 (国立極地研究所教授)
4.昭和基地の廃棄物・汚水処理
梅沢昭仁(三機工業株式会社)
5.各国基地の残置廃棄物処理
石沢賢二(元国立極地研究所技術職員)
6.南極昭和基地の環境負荷の少ない建物
秋元 茂(ミサワホーム株式会社)
7.南極昭和基地の発電システム
藤野博行(国立極地研究所南極観測センター)
8.南極科学調査活動の環境的影響:「フットプリント」をめぐる議論
幡谷咲子(神戸大学大学院国際協力研究科博士後期課程)
柴田明穂(神戸大学教授・極域協力研究センター長)
9.観測隊員に見る環境意識の変遷ー環境議定書発効を契機としてー
山岸久雄(国立極地研究所名誉教授)
11.環境議定書の策定に携わって
吉田栄夫(日本極地研究振興会理事長)
「極地」の定価は「本体1000円+税」です。アマゾンまたは(公財)日本極地研究振興会のホームページからご購入ください。
■新規会員募集
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=31(入会のご案内)
当財団は、平成25年4月の公益財団法人への移行を機に、“南極・北極域を活動対象とした唯一の公益法人”として、一般向け南極と北極の総合誌『極地』の発行、メールマガジンの発行、最新の南極・北極地図の刊行、「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」の開催、講演会シリーズの開催、各種イベントの開催、南極観測船・砕氷艦しらせ一般公開での広報活動など広範囲な活動を展開しています。
これらの活動は会員の皆様のご協力とご支援によって行われています。当財団の活動にご理解とご賛同をいただき、ぜひ入会くださるようお願い申しあげます。
会員には維持会員と賛助会員の種別があります。
〇維持会員 年会費 4,000円
当財団の事業目的にご賛同し、維持会費を納める個人で、年2回発行の定期刊行物「極地」の配布、メールマガジンの配付、南極地図・北極地図や各種冊子の割引販売、講演会等の情報提供等のサービスがあります。会費は会誌「極地」の発行や各種情報提供サービスに使用します。
〇賛助会員 年会費(1口年額)10,000円
当財団の事業目的にご賛同し、賛助会費を納める法人または個人で、維持会員と同じサービスの提供があるほかに、会費は当財団への寄付金として扱い、税法上の優遇措置が適用され、個人につきましては所得税の控除が、法人様の寄付につきましては法人税の控除が受けられます。会費は研究者助成、教育者助成、研究成果普及、小中高教育支援、各種情報提供サービス等に使用します。
〇入会時の特典
(1)入会時に南極出版物などの進呈
(2)年2回発行の定期刊行物「極地」の無料配布
(3)財団が不定期に発行する地図、印刷物などの無料配布ならびに財団発行の単行本、写真集などの割引販売
(4)当財団のメールマガジンの配布サービス
(5)南極・北極に関する講演会、シンポジウム、トピックスなどの最新情報の提供
入会のお申し込みは、当財団のホームページのバナー「入会のご案内」からお願いします。
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公益財団法人日本極地研究振興会
メールマガジン係
info@kyokuchi.or.jp
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