メールマガジン読者のみなさまへ
メールマガジンをご愛読くださいましてありがとうございます。
■メールマガジン第20号が発行されました。
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=10240
○メールマガジン第20号内容
1番目の記事は、舟津圭三さんの「南極大陸横断国際犬ぞり隊30周年記念イベント~世界の人々へのメッセージ:東京宣言」です。30年前に南極大陸横断国際隊に参加したアメリカ、フランス、ソ連(当時)、中国、イギリス、日本の6カ国の6人が30年ぶりに日本に集結し、30周年記念イベントを各地で開催しました。地球の未来のためにいま何をすべきか、熱く語ります。
2番目の記事は、「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室の講師を務めて」です。前国立極地研究所所長の白石和行さんの報告です。昨年11月26日、27日に桜美林中学校で1年生200人余りを対象に南極・北極教室を開催し、大変好評でした。
3番目記事は、「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」アンケート調査の紹介です。桜美林中学校1年生200人余りを対象にアンケート調査を実施しました。5段階評価の結果および感想(自由記述)を紹介します。
4番目の記事は、カルガリー大学文化人類学考古学科の林 直孝さんの「アッパリアホ捕り~北グリーンランドの夏の楽しみ」です。林さんは2007年からグリーンランドの各地で、先住民イヌイットの人たちの生活と自然との関係を研究しています。
5番目と6番目の記事は第60次南極地域観測隊員へのインタビュー記事です。
まず5番目は.シリーズ「南極にチャレンジする女性たち第9回」で、二村有希さんの「南極から宇宙環境を探る」です。二村有希さんは北海道大学の大学院修士課程の学生です。自分が歩んできた道と南極への思いを語ります。
6番目の記事は、「南極地域観測事業を支える企業シリーズ」第14回で、菊田勝也さんの「ヤンマー株式会社~ディーゼル発電機で昭和基地の電力と暖房を担う」です。南極を目指した動機と昭和基地での仕事について語ります。
7番目の記事は、久保勇樹さんの「太陽放射線被ばく警報システムWASAVIESとICAO宇宙天気センター」です。地球周辺の宇宙環境は太陽面の擾乱によって刻々と変化しており、その変化を予報する「宇宙天気予報」が実用化され、様々な分野で利用されています。オーロラ観光にも使われています。宇宙天気予報に関する最近の進歩について紹介します。
8番目の記事は.シリーズ「南極観測隊の生活を支える技術」第20回で、「ロストポジション」です。前国立極地研究所技術職員の石沢賢二さんが、南極で道に迷うことがいかに危険なのか、その理由を分かりやすく説明します。
9番目の記事は.シリーズ「南極観測隊エピソード」第18回で、「南極観測と朝日新聞その18回:70歳で南極・昭和基地を再訪」です。元朝日新聞社会部記者の柴田鉄治さんが40年ぶりに70歳で南極を訪問したときのエピソードです。
○メールマガジン第20号目次
舟津圭三((株)NIKI HILLsヴィレッジ総支配人)
2.桜美林中学校で「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」の講師を務めて
白石和行(国立極地研究所名誉教授)
3.桜美林中学校「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」アンケート調査の紹介
福西 浩(公益財団法人 日本極地研究振興会 常務理事)
林 直孝(カルガリー大学文化人類学考古学科)
5.シリーズ「南極にチャレンジする女性たち」第9回
二村有希(第60次南極地域観測隊越冬隊 北海道大学大学院生)
6.南極地域観測事業を支える企業シリーズ第14回
ヤンマー株式会社
~ディーゼル発電機で昭和基地の電力と暖房を担う~
第60次南極地域観測隊インタビュー 越冬隊員 菊田勝也
7.太陽放射線被ばく警報システムWASAVIESとICAO宇宙天気センター
久保勇樹(国立研究開発法人情報通信研究機構 電磁波研究所 宇宙環境研究室 研究マネージャー)
8.シリーズ「南極観測隊の生活を支える技術」第20回
石沢 賢二(前国立極地研究所技術職員)
9.シリーズ「南極観測隊エピソード」第18回
柴田鉄治(元朝日新聞社会部記者)
■「南極・北極から地球の未来を考えるSDGs/ESD事業」のご案内
2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」は、持続可能な世界を実現するために経済、環境、社会、教育などのあらゆる課題の解決を目指しており、我が国でも経済界や地域社会などほぼすべての分野でSDGsへの取り組みが始まっています。SDGs達成のためにはそれを担う人材の育成が緊急の課題となっており、文部科学省は新規事業として2019年度からユネスコ活動費補助金事業として、「SDGs達成の担い手育成(ESD)推進事業」を始めました。
本財団がこのSDGs/ESD推進事業に申請しました「南極・北極から地球の未来を考えるESD副読本と学習プログラムの開発」が2019年度事業として採択になり、ワーキンググループを立ち上げ、国立極地研究所と連携して事業を進めています。
地球温暖化はかつて地球が経験したことがない速さで進行しており、持続可能な開発目標(SDGs)達成の担い手には、地球環境の未来像を予測して未解明の問題に果敢に挑戦する行動力が要求されます。南極・北極域は氷床や海氷の融解によって温暖化が他の地域よりも2~3倍の速度で進行しており、地球環境の未来像を考える教材として最適な場所です。
本事業は、南極・北極での研究・教育活動の最新の成果をもとに、ESD副読本「南極・北極から地球の未来を考える」とそれを用いた授業を実践する学習プログラム冊子を、小学生高学年用と中学生用の2種類作成します。
完成したESD副読本と学習プログラムを教育委員会(都道府県、市町村)およびESD活動支援センターと連携して全国の小・中学校に提供します。また授業実践のために極地経験者を外部講師として派遣します。
■「南極・北極から地球の未来を考えるSDGs/ESD事業」へのご支援のお願い
本事業で開発しますSDGs/ESD教材を全国の小中学校に提供するために皆様の暖かいご支援をよろしくお願い申し上げます。ご寄付は当財団のホームページの「ご寄付のお願い」(http://kyokuchi.or.jp/?page_id=33)からお願いします。寄付は税法上の優遇措置が適用され、個人につきましては所得税の控除が、法人様の寄付につきましては法人税の控除が受けられます。
また、当財団の会員にご加入くださり、ご支援くださいますようお願い申し上げます。会員入会は当財団のホームページの「入会のご案内」(http://kyokuchi.or.jp/?page_id=31)からお願いします。
■「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」開催申し込みのご案内
2018年度から新たに小・中学生向けの「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」事業を始めました。この事業は JKA 補助事業「青少年の健やかな成長を育む活動」に採択され、事業費の半分の支援を受けています。2019年度もこの事業を継続して実施しています。
教材として冊子「南極・北極から学ぶ地球環境変動」、南極・北極地図、DVD「南極・北極から学ぶ地球の温暖化」を制作しました。これらの教材を用いて南極・北極で活動した経験がある様々な職種の専門家が講師となって全国の小・中学校で教室を開催します。持続可能な開発目標(SDGs)達成の担い手を育てる教育(ESD)に寄与する先導的な取り組みとして推進します。
この教室の開催を希望される方はホームページのバナー「地球環境変動」からお申し込みください。
(http://kyokuchi.or.jp/?page_id=8115)
■「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」へのご支援のお願い
「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」を全国で開催していくためには、教材費や講師派遣費用として毎年500万円程度が必要となります。皆様の暖かいご支援をよろしくお願い申し上げます。ご寄付は当財団のホームページの「ご寄付のお願い」(http://kyokuchi.or.jp/?page_id=33)からお願いします。寄付は税法上の優遇措置が適用され、個人につきましては所得税の控除が、法人様の寄付につきましては法人税の控除が受けられます。
また、当財団の賛助会員にご加入くださり、ご支援くださいますようお願い申し上げます。賛助会員入会は当財団のホームページの「入会のご案内」(http://kyokuchi.or.jp/?page_id=31)からお願いします。
■南極&北極の魅力講演会新シリーズ(第25回~30回)のご案内
(http://kyokuchi.or.jp/?page_id=4013)
地球上で最も原生的自然環境が残された南極と北極。文明社会と対極的関係にある極地の観光は、極限環境の中で生きる動植物や華麗なオーロラとの遭遇により、私たちが住む地球の多様性の素晴らしさを発見する機会となるでしょう。
しかし北極海の海氷面積の急激な減少や南極大陸の棚氷の流出など、地球温暖化の影響がこの地域で先行する形で現れており、極地は気候変動を引き起こす駆動源として重要になってきました。またオゾンホールの出現など人間活動の影響が真っ先に現れる地域として、地球環境変動を知る敏感なセンサーの役割も担っています。
この講演会シリーズは、極地に特有な自然や気象、海と陸の生態系、地球温暖化の影響、生態系の保護・保全、オーロラや隕石など宇宙に関連した現象、探検や観測の歴史、南極観測隊員の生活などについて第一線の専門家が分かりやすく解説します。講演会から得られる様々な情報は、地球の未来像を考える力を養ってくれるでしょう。
第26回は2020年2月8日(土)10:00〜12:10に日本印刷会館(中央区新富町)で開催されます。テーマは「北極の温暖化」で、東京大学先端科学技術研究センターの森 正人さんが、「地球温暖化で変わる!?異常気象のリスク」について話します。また東京海洋大学の森下丈二さんが「北極海での漁業活動の将来」について話します。
ぜひお越しください。お申込みはホームページのバナー「南極&北極の魅力講演会」で受け付けています。
■南極と北極の総合誌「極地」110号(オールカラー印刷)が2020年3月に発行されます。
特集は、「やまと隕石発見から50年」です。第10次南極地域観測隊がやまと山脈南方の裸氷帯で初めて隕石を発見したのが1969年です。それから50年。国立極地研究所には現在17,000個以上の南極隕石が保管されています。これらの隕石を用いた研究は惑星物質科学の発展に多大な貢献をもたらしました。最近では小惑星探査機「はやぶさ」がイトカワからサンプルリターンした岩石と南極隕石を比較した研究で、南極隕石の大部分は小惑星からやってきたことが明らかになりました。この特集では、8人の著者が、南極隕石発見の歴史、隕石探査方法、研究成果、やはぶさ計画との連携について紹介します。ご期待ください。
特集目次:
1.はやぶさ計画と南極隕石
野口 高明(九州大学教授)
2.やまと隕石の発見1969年
吉田 勝(ゴンドワナ地質環境研究所長)
3.やまと隕石発見から50年
白石 和行(国立極地研究所名誉教授)
4.極地の宇宙塵探査について
矢田 達(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所)
5.国立極地研究所での南極隕石のキュレーションについて
山口 亮(国立極地研究所准教授)
6.セール・ロンダーネ山地での日本とベルギー合同による隕石探査
三河内 岳(東京大学教授)
7.韓国の隕石探査と日韓協力
長尾 敬介(韓国極地研究所客員研究員)
8.南極隕石と矢内さん
奈良岡 浩(九州大学教授)
「極地」の定価は「本体1000円+税」です。アマゾンまたは(公財)日本極地研究振興会のホームページからご購入ください。
■2020年版南極カレンダーのご案内
南極観測事業から得られた成果を普及するための事業の一環として、毎年「南極カレンダー」を作成し、販売しています。南極探検・観測の長い歴史の中の特筆すべき出来事が、その起こった月日に記載されており、また各月の写真についての解説もあり、カレンダーを見ながら南極について楽しく学ぶことができます。
2020年版は、第59次および第60次南極地域観測隊の隊員が撮影した最新の写真を使用して、南極観測隊の活躍と南極の自然の驚異をお届けします。各月の写真のわかりやすい解説記事も掲載しています。
ホームページからお申し込みください。
(http://kyokuchi.or.jp/?page_id=9013)
■新規会員募集
http://kyokuchi.or.jp/?page_id=31(入会のご案内)
当財団は、平成25年4月の公益財団法人への移行を機に、“南極・北極域を活動対象とした唯一の公益法人”として、一般向け南極と北極の総合誌「極地」の発行、メールマガジンの発行、最新の南極・北極地図の刊行、「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」の開催、「南極・北極から地球の未来を考えるSDGs/ESD事業」の推進、講演会シリーズの開催、各種イベントの開催、南極観測船・砕氷艦しらせ一般公開での広報活動など広範囲な活動を展開しています。
これらの活動は会員の皆様のご協力とご支援によって行われています。当財団の活動にご理解とご賛同をいただき、ぜひ入会くださるようお願い申しあげます。
会員には維持会員と賛助会員の種別があります。
〇維持会員 年会費 4,000円
当財団の事業目的にご賛同し、維持会費を納める個人で、年2回発行の定期刊行物「極地」の配布、メールマガジンの配付、南極地図・北極地図や各種冊子の割引販売、講演会等の情報提供等のサービスがあります。会費は会誌「極地」の発行や各種情報提供サービスに使用します。
〇賛助会員 年会費(1口年額)10,000円
当財団の事業目的にご賛同し、賛助会費を納める法人または個人で、維持会員と同じサービスの提供があるほかに、会費は当財団への寄付金として扱い、税法上の優遇措置が適用され、個人につきましては所得税の控除が、法人様の寄付につきましては法人税の控除が受けられます。会費は研究者助成、教育者助成、研究成果普及、小中高教育支援、各種情報提供サービス等に使用します。
〇入会時の特典
(1)入会時に南極出版物などの進呈
(2)年2回発行の定期刊行物「極地」の無料配布
(3)財団が不定期に発行する地図、印刷物などの無料配布ならびに財団発行の単行本、写真集などの割引販売
(4)当財団のメールマガジンの配布サービス
(5)南極・北極に関する講演会、シンポジウム、トピックスなどの最新情報の提供
入会のお申し込みは、当財団のホームページのバナー「入会のご案内」からお願いします。