第15回 メルマガ

日本地球惑星科学連合フェローを受賞して

(公財)日本極地研究振興会常務理事 福西 浩  本年5月に幕張メッセ開催された日本地球惑星科学連合(JpGU)2018年大会で日本地球惑星科学連合フェローの受賞者に選ばれました。これまでの研究をともにした方々に心から謝意を表し、これまでの研究生活を振り返ってみたいと思います。 私は東京大学の永田研究室に所属していた博士課程2年の時に第11次南極観測隊に参加しましたが、これが私の研究生活のスタートと

シリーズ「南極観測隊エピソード」第14回

南極観測と朝日新聞その14 7次隊の帰途にあったこと、その3 元朝日新聞社会部記者 柴田鉄治  第7次観測隊が昭和基地の再建を立派に成し遂げ、帰途に就いたとき、ペンギン・ルッカリー(生息地)を見学したことを「その1」とし、ソ連のマラジョウジナヤ基地と「オビ号」を見学したことを「その2」として前号までにその概要を記した。 実は、もう一つ、その3があったのだ。ソ連基地と「オビ号」を訪れて気をよくした私

シリーズ「南極観測隊の生活を支える技術」第15回

南極観測を支える海上輸送 その2 英雄時代以降の南極探検船 国立極地研究所極地工学研究グループ 石沢 賢二 1.ウェッデル海でのドイツの活動 1.1 フィルヒナー隊の苦闘  前回は、英国のシャックルトンが率いた「エンジュランス」号がウェッデル海で氷に閉じ込められ沈没した話を書きましたが、それに先立つ1911~1912年(明治44~45年)にも同じウェッデル海で閉じ込められた船がありました。ドイツの

新潟東港でのしらせ一般公開紹介

第39次・44次南極地域観測隊  小田 幸男 新潟東港に入港した砕氷艦「しらせ」  「しらせが新潟東港に入港!」この突然の情報が入ったのは意外にも(公財)日本極地振興会の片島さんからだった。私が南極観測隊に参加した当時、片島さんは国立極地研究所の事務職員で、いろいろとお世話になった。なぜ極地振興会から? 電話の向こうの片島さんとひとしきり懐かしさのあまり当時の思い出話と近況報告で盛り上がった。  

博多港でのしらせ一般公開紹介

福岡大学理学部教授 林 政彦 博多港に入港した南極観測船・砕氷艦しらせ しらせが8年ぶりに博多港(9月22~24日)にやってきました。一般公開は定員7000名の予約制となっていました。見学当選者には、あらかじめ名札が送付され、見学時間も指定されていました。その原因は、博多ふ頭の「国際」ターミナルに着岸したことです。近年、中国や韓国からの環境客が増えて、国際ターミナル周辺の出入国管理が厳格になってい

平成30年度しらせ総合訓練と一般公開の紹介

(公財)日本極地研究振興会常務理事 福西 浩  第60次南極地域観測協力のために11月12日に南極に向けて出航する南極観測船・砕氷艦しらせは、8月~9月の期間に総合訓練を実施しました。総合訓練の内容は、①各種部署訓練、②航空機発着艦訓練、③観測関係者への艦上訓練支援です。当初の計画では、総合訓練期間の土日に、清水港、横浜港、苫小牧港、新潟東港、博多港、高松港の6港で一般公開を実施することになってい

シリーズ「極地からのメッセージ」 第12回

北極点への氷上基地「ボルネオ・アイスキャンプ」 冒険家 NIKI Hills総支配人 舟津圭三 北極の海氷に浮かぶ基地「ボルネオアイスキャンプ」=2018年4月、ビクトル・ボヤルスキーさん撮影 南極大陸を犬ぞりで横断したのは1989~90年。氷の大陸で、世界5カ国の冒険家たちと220日間を過ごしました。あれから30年近くたとうとしていますが、当時の仲間との絆は今も続いています。 その一人、ロシア人

シリーズ「南極観測隊員が語る」第9回

南極越冬隊員の一番の楽しみは食事 第59次南極地域観測隊員インタビュー 越冬隊調理担当隊員 北島隆児 三原光司 北島隆児隊員(昭和基地にて) 三原光司隊員(昭和基地にて) 南極観測隊員に応募したきっかけ 福西 本日は南極への出発準備でお忙しい中、インタビュー時間を作ってくださりありがとうございます。第59次南極地域観測隊の越冬隊で調理を担当されるお二人ですが、最初に南極観測隊員に応募することになっ

シリーズ「南極観測隊員が語る」第8回

オーロラの新たな謎に挑む 第59次南極地域観測隊員インタビュー 越冬隊一般研究担当隊員 内田ヘルベルト陽仁 情報処理棟屋上で高速カメラの絞りの調整(昭和基地にて) 南極に行くきっかけ 福西 まず、南極に行くことになったきっかけをお聞かせください。 内田 最初のきっかけは国立極地研究所の片岡龍峰先生とお話しする機会があったことです。私は2015年の日本地球惑星科学連合の大会で研究発表したのですが、そ