株式会社大原鉄工所 〜日本の南極観測事業を雪上車で支える〜(その1) 第62次南極地域観測隊員インタビュー 越冬隊員古見直人(機械・雪上車担当)インタビューは遠隔で10月20日に行いました。聞き手は 渡邉研太郎(日本極地研究振興会常務理事・国立極地研究所名誉教授) 渡邉(以下W):本日はインタビューの時間を作っていただき有難うございます。大原鉄工所は毎年雪上車の担当者を南極観測越冬隊に派遣していま
内陸の前進拠点・みずほ基地 (その3 20次隊から27次隊) 石沢賢二 元国立極地研究所技術職員 1. 30m観測用タワーを使った研究 第20次隊が建設した30m観測用タワー(図1)を使って大気・雪氷関連の研究が行われました。放射収支や大気境界層、飛雪空間密度の高度分布などの観測です(1,2,3,4)。ブリザード時の飛雪の高度分布で思い起こされるのは、第1次隊の西堀越冬隊長が行った「タバコの空き缶
宇宙から見たオーロラと地上から見たオーロラ福西 浩(東北大学名誉教授) 宇宙からみたオーロラ オーロラは高度約100~500kmの非常に希薄な大気が発光する現象です。最もよく見られるオーロラは、酸素原子が発光する緑色のオーロラと赤色のオーロラです。緑色オーロラの発光領域は高度約100~250kmで、それより高い高度は赤色オーロラの発光領域です。国際宇宙ステーション(ISS)の高度は約400kmな
第61次南極観測越冬隊同行 朝日新聞・中山由美 最初の訃報 極寒の長い夜が明け、太陽が白い世界を輝かせる季節が戻った8月、昭和基地に思いもよらぬ知らせが届いた。北極へ、そして南極へ導いてくれた恩人がこの世を去った。2人がいなければ、南極で越冬し取材を続けている今の私もいなかったに違いない。 部屋でパソコンを開いた時だ。ひげ面の野性味あふれる懐かしい顔がモノクロ写真で画面に映し出され、思わず顔を覆
日本極地研究振興会では、これまでウェブ上や南極・北極科学館で扱ってきた商品を、さらにアクセス良く購入していただけるように、新しくネットショップを開店いたしました。 https://base.kyokuchi.or.jp/ 立ち上げたばかりでまだ商品数は少ないですが、順次、販売商品を追加していく予定です。これまでより格段にアクセス・購入しやすくなったネットショップをぜひご利用ください。 販売した
日本極地研究振興会では、極地における様々な活動を広く紹介するために2015年4月よりメールマガジンを創刊し、毎年4回、情報の発信を行ってきました。このたび、この活動をさらに強化するために、メールマガジン編集委員会を立ち上げることになりました。これを機に、さらに様々な世代の方々に広く情報発信できるように内容・発信方法など工夫をしていく予定です。 まず今後早い時期に、メールマガジンという形態からウ