南極

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シリーズ「日本の南極地域観測事業を支える企業たち」第12回

株式会社関電工~南極昭和基地の電力の安定供給を担う~ 第60次南極地域観測隊インタビュー  越冬隊員 松嶋 望 夏隊員 曽宮優一 南極昭和基地前の海氷で(右は松嶋隊員、左は曽宮隊員、2018年12月25日) インタビューは2018年10月29日に国立極地研究所南極観測センターで行いました。 インタビュアー:福西 浩 福西:南極に出発される直前のお忙しい中でインタビューの時間をとってくださりありがと

シリーズ「日本の南極地域観測事業を支える企業たち」第11回

三機工業株式会社~南極の環境保護の一翼を担う~ 第60次南極地域観測隊員インタビュー 越冬隊員 倉島浩章 右は第60次越冬隊の倉島隊員、左は第60次夏隊の小池隊員(2019年2月9日) インタビューは2018年10月29日に国立極地研究所南極観測センターで行いました。 インタビュアー:福西 浩 福西:南極に出発される直前でお忙しい毎日ですが、インタビューの時間をとってくださりありがとうございます。

シリーズ「日本の南極地域観測事業を支える企業たち」第10回

いすゞ自動車株式会社~南極でトラック・雪上車のディーゼルエンジンを担う~ 第60次南極地域観測隊インタビュー 越冬隊員 松村優佑 2019年2月1日の越冬交代式で(右は59次隊の関根和昭隊員) インタビューは2018年10月29日に国立極地研究所南極観測センターで行いました。 インタビュアー:福西 浩 福西:南極に出発される直前のお忙しい中でインタビューの時間をとってくださりありがとうございます。

「しらせⅡ」を眺めながらの「南極・北極グッズ販売」

-もう一つの南極観測の成果の普及と啓発活動- 岩坂泰信(一般社団法人環境創造研究センター) 要旨 2019年10月5日、6日の両日、名古屋港のガーデンふ頭で(公財)日本極地研究振興会の南極記念品販売をおこなった。当日は、しらせⅡ(現在、就航中の南極観測船しらせを先代のしらせと区別)が名古屋港で一般公開中であった。両日とも天気に恵まれ順調に記念品販売が進捗した。今後も継続されるであろう販売活動の参考

シリーズ「南極観測隊の生活を支える技術」第19回

南極での火災 石沢 賢二(前国立極地研究所技術職員) 1. はじめに  前回取り上げたのは、一酸化炭素中毒についてでした。今回は、南極で最も恐ろしい火災についての話題です。南極は低温のため、水分は凍り付き、空気中に含まれる水蒸気の量は絶対的に少なく、とても乾燥しています。また、消火用の水も大量に得られません。昭和基地は小さな島で、周囲は海に囲まれていますが、通常は夏でも厚さ約2mの海氷に覆われてい

シリーズ「南極観測隊エピソード」第17回

南極観測と朝日新聞その17 極点旅行隊到着シーンの再現 柴田鉄治(元朝日新聞社会部記者)  村山雅美隊長が旅行隊の南極点到着のシーンを、翌日、取り直すことにした理由の第一は、NHKの隈部記者に対する同情の気持ちからだったが、もう一つ、到着のシーンが「旅行隊の記録」から欠けてしまったら困るという、旅行隊としての事情もあった。  翌日、米国隊員たちも協力してくれて、南極点付近は前日と同じようににぎやか

シリーズ「南極観測隊の生活を支える技術」第18回

南極での一酸化炭素中毒の恐ろしさ 石沢 賢二(国立極地研究所極地工学研究グループ) 1. 第1次隊が持ち込んだカナリア  昭和32年に始まった昭和基地の越冬隊には、11人の隊員、19頭のカラフト犬の他に、さらに2種類の生物がいました。ひとつは「たけし」と名付けられた1匹の猫です。この猫は、観測船「宗谷」が出港する前々日の昭和31年11月6日に、「南極事務室」に3~4人のご婦人方が現れ、「一匹の子猫

シリーズ「南極・北極研究の最前線」第14回

スリランカと昭和基地周辺域(リュツォ・ホルム岩体)の地質学的関連性 北野一平(九州大学大学院比較社会文化研究院 特任助教)  インド洋上の熱帯島国であるスリランカは、現地語で「光り輝く島」という意味でその名の通り宝石の産地として有名である。そのスリランカから南西へ約9000 km離れた東南極昭和基地周辺でも、スリランカと類似する岩石が露出している。これは、約6.5–5.0億年前に南米、アフリカ、マ

写真で見るボツンヌーテン登山記録

赤田 幸久(第59次南極地域観測隊 越冬隊・野外観測支援)  ボツンヌーテン・・・。 観測隊経験者でその名を知らない人はいないでしょう。 昭和基地から南方へ180kmほど離れた氷床上に、ぽつんと存在する「孤高の露岩」です。 ボツンヌーテンとは、ノルウェー語で「奥岩」の意味。 主要部の山体は3つのピークから成り、主峰/中央峰(1486m)、西峰(1472m)、東峰(1450m)。周辺の氷床高度は約1

シリーズ「南極観測隊員が語る」第10回

紅は黄茅白葦に在っても隠れなし 山田 恭平(第59次南極地域観測隊越冬隊員)  筋力はないし、持久力もない。頭が回るわけでもないし、人付き合いが良いわけではない。最後がいちばん苦手だ。それでも南極観測隊員だ。  そんな淀んだ胸懐で、暗く冷たく不安定な南極で過ごすためには、心を繋ぎ止めるものが要る。舫が要る。灯台が要る。特に旅に出るとなれば、戻るために繫ぎ止める存在が必要だ。 写真1:内陸旅行中の薄

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